Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

読書

【書評】パーパス「意義化」する経済とその先

最近、チラホラ耳にする「パーパス」という言葉。日本語に訳すと「存在意義」となる。 タイトルだけ読んでもよくわからなかったのだが、読んでいるうちに「なるほど、こういうことが言いたかったのか」と少しずつイメージできるようになった。 肌感覚で少し…

【書評】苦しかったときの話をしようか

今回読んだのはこちら。 苦しかったときの話をしようか 作者:森岡 毅 ダイヤモンド社 Amazon 誰かのブログ?で確か紹介されていたのでポチった。 この本を読むまで著者のことは知らなかったのだが、どうやら凄い人らしい。 この本は著者が息子さん・娘さんに…

YouTube作家的思考

YouTube作家という職業が存在しいるらしい。 放送作家というのは、テレビの企画を考えたりする。 当然、これだけYouTubeやTictokといった動画プラットフォームが当たり前に使われるようになったので、YouTuberと言われる人たちのチャンネルには、色んな人が…

アンラーニングするからこそ、人は成長する

最近、キャリアやあるいは看護管理といった領域で聞くアンラーニング。 日本語だと学習棄却。 その意味は「学びほぐし」という絶妙な表現で訳されている。 仕事のアンラーニング 作者:松尾睦 同文舘出版 Amazon 棄却というと「捨て去る」というイメージが連…

97歳の現役看護師

" data-en-clipboard="true"> 死ぬまで、働く。 作者:池田 きぬ すばる舎 Amazon " data-en-clipboard="true">タイトルからして、すでに驚きである。 おそらく多くの看護師が、本屋でこのタイトルを目にしたら、少なからず立ち止まってしまうのではないだろ…

権力とは、結局何なのか

今回読んだ本がこちら。 あるWeb記事で尊敬する人が紹介されており、そちらの書評を読んで購入を決めた。 権力というと、ゴリゴリなイメージで「権力を得るためには?」といった視点から書かれている本が多いイメージだ。 案の定、著者も始めはそのように「…

【書評】愛と幻想のファシズム

今回読んだ本はこちら。 愛と幻想のファシズム 上下巻セット 講談社 Amazon 過去に村上龍の小説は「限りなく透明に近いブルー」など、いくつか読んでみようとしたのだが数分後には本を閉じていた。 過激な描写が多く、それが自分には合わないのかもしれない…

フーガはユーガ

久しぶりの小説。 フーガはユーガ (実業之日本社文庫) 作者:伊坂 幸太郎 実業之日本社 Amazon 96:20 軽妙かつ本質を突くセリフ、そして爽やかな読後感だけでなく、どこか勇気づけられるラストが好きで気がつけばほとんどの伊坂作品を読んできた。 久しぶりに…

ライフシフト2

LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略 作者:アンドリュー スコット,リンダ グラットン 東洋経済新報社 Amazon ライフシフトが出版され、何年か経過。あれからコロナウイルスにより社会はより変化しており、そのような時代背景を踏まえアップデート…

人生で大切なたったひとつのこと

人生で大切なたったひとつのこと 作者:ジョージ ソーンダーズ 海竜社 Amazon 普段はAmazonで本を買うことが多い。Amazonは僕の購入履歴を踏まえて、興味がありそうな本を紹介してくれてありがたい。そのおかげで出会えた本もある。ただその結果、なんだか似…

非正規介護職員ヨボヨボ日記

今回は僕が敬愛する先生がブログで紹介されていた本をチョイス。自分では選ばないだろう。 非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます 作者:真山 剛 フォレスト出版 Amazon これがなかなか面白い。とある非常勤介護職員(…

書評:生きがいなんか仕事にするな

本のタイトルがなかなかのインパクトだったので、そのままnoteのタイトルにも引用させていただいた。今回読んだ本はこちら。 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書) 作者:泉谷閑示 幻冬舎 Amazon 概要 タイトルはキャッチーでも、…

平安時代の元祖ミニマリスト

今回読んだ本はこちら。 方丈記 (光文社古典新訳文庫) 作者:鴨 長明 光文社 Amazon どんな本? ひょんなことからこの本を知ったのだが、これが滅法面白い。日本3大随筆に数えられ、冒頭の一文は有名…らしい(僕は知らなかった)。 ゆく河の流れは絶えずして…

「しょぼい喫茶店」にまつわる、とある若者のストーリー

今回読んだ本はこちら しょぼい喫茶店の本 作者:池田達也 ボイジャー・プレス Amazon 「しょぼい喫茶店」という、何ともユニークなネーミング?コンセプト?な喫茶店にまつわる様々なストーリーが詰まっている本である。 「しょぼい〇〇」という本が実はいく…

本多静六氏のシンプルかつ骨太な人生哲学

私の生活流儀 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 今回読んだのがこちら。本多静六氏の「生活の流儀」だ。 本多静六氏は1866年に生まれ、日本で最初に林学の博士号を取得し、かつ倹約と投資で巨万の富を築いた人物である。 大富豪と聞くと、一代でビジネス…

反応せず「今」に集中して生きる

涼しくて読書が捗る今日この頃。最近オーディブルでよく聴いているのがこちら。 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 作者:草薙龍瞬 KADOKAWA Amazon ブッダの考え方をわかりやすく、どう生活に取り入れていけば良いのか…

戦国武将はコロナ禍をどの乗り切る!?

一気に夏から秋にギアチェンジされた今日この頃。今回読んだ本はこちら。 ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら 作者:眞邊明人 サンマーク出版 Amazon コロナ禍となった時代に、徳川家康をはじめとする戦国武将が蘇り、日本でリーダーシップを発…

「書く」ことの背中を押してくれる本

久しぶりの投稿。前回が約1週間前。今日はゆぴさんの本を読んだので、備忘録として残しておく。 書く習慣 作者:いしかわゆき クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon まさにコンセプトの通り、書くことに対して、「もっと肩の力を抜いて、楽し…

「正しい」とは何か

久しぶりに小説を読んだ。朝井リョウさんの「正欲」。 正欲 作者:朝井リョウ 新潮社 Amazon 登場人物の何人かは、自分の「性的嗜好」に悩んでいる。いや、「悩んでいる」なんてものではない。マズローやケンリックの欲求ピラミッドではそれぞれ扱いが異なる…

学生を信じること

Audibleでこんな本を読んでいる。 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 作者:アダム・グラント,楠木 建 三笠書房 Amazon ジャンルでいえばビジネス系の本であるが、教育に関して興味深い知見が述べられていた。 それは学生に対する期待と成長は比例す…

これからの教育者に必要な「図解のちから」

ここ最近、「図解」や「グラレコ」というキーワードを耳にするようになった。情報量が格段に増えた現代社会では、テキストがズラズラと並ぶ情報は無意識に避ける。かわりにユーザーがわかりやすい情報が好まれる。 そこで出てきたのが「図解」であり「グラレ…

もし余命3ヶ月と診断されたら?

「夢を叶える像」という、いかにも!なタイトルの本を読んだ。 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 作者:水野敬也 文響社 Amazon 妻と娘と過ごす、現在の日常をこよなく愛している主人公。そんな平穏な日々が、余命宣告を受けることで一変する。そこで出て…

肩の力を抜いて発信し続けよう

「からあげ」さんというブロガーがいる。https://karaage.hatenadiary.jpとある企業でエンジニア?をされていて、テクノロジー系の記事を中心にしつつ、バラエティに富んだ記事を書いてくれる。僕は今でこそnoteでブログを書いているが、以前は「はてなブロ…

佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ - 』

スキ 元々物が多いほうではないが、だいぶ本棚のスペースがなくなってきた。なんとかしないとなーと思いつつ、「本を捨てるのはもったいない」というジレンマから、手をつけられずにいた。 そんなこともあって、おそらくこの本が目に留まったのだろう。 ぼく…

タムラカイ『ラクガキノート術』

少し前からグラフィック・レコード(通称グラレコ)が流行っている。たしか雑誌「看護管理」でも取り上げられていた。テキストのみの情報より、イラストがあることで直感的にイメージできる。コロナでチャットによるコミュニケーションが増えたことから、文…

ジェームズ・クリアー『複利で伸びる1つの習慣』

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 作者:ジェームズ・クリアー パンローリング株式会社 Amazon 人生は習慣の積み重ね。わかっちゃいるけど、意識的に未来に繋がる習慣を積み重ねられている人がどれだけいるだろうか。今回読んだのは「習慣」に関…

西川 徹・岡野原 大輔『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』

Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦 作者:西川 徹,岡野原 大輔 KADOKAWA Amazon 注目のスタートアップ企業、プリファードネットワークス(以下PFN)の創業者が執筆したのが本書だ。PFNは圧倒的な技術力を強みとしており、自動運転…

澁澤 龍彦『快楽主義の哲学 』

快楽主義の哲学 (文春文庫) 作者:澁澤 龍彦 文藝春秋 Amazon ある本で「幸福」と「快楽」は別であるという主張がなされていた。快楽はドーパミンが放出され、刹那的である性質がある。一方、幸福は長期的に持続する性質があり、快楽が得られなくても幸福にな…

ミル『自由論』

ス 自由論 (光文社古典新訳文庫) 作者:ミル 光文社 Amazon ミルの自由論を読んだ。この本はunlimited対象なので、会員であれば無料で読むことができる。素晴らしい時代だ。 結構前にも読もうとたが、途中で挫折してしまった記憶がある。ただ何かしら引っかか…

高橋祥子著 生命科学的思考

ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考 (NewsPicksパブリッシング) 作者:高橋祥子 ニューズピックス Amazon 生命の原理・原則とはなにか。そこに立ち返りながら、私たちはどのように生きていけばよいのか。思考のパラダイムシフトを促す本で…