Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

読書

阿部広太郎:それ、勝手な決めつけかもよ?

今日読んだのはこちら。 それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習【SNSシェア機能付き】 (Discover Next D) 作者:阿部広太郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 本書を読んでまず思ったことは。「言葉への愛がすごい」…

【読書】近内悠太:世界は贈与でできている

名前の知らないヒーローが、本人も気づかぬうちに、社会の均衡を保ってくれている。 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 (NewsPicksパブリッシング) 作者:近内悠太 ニューズピックス Amazon どんな本か 山口周さんの著作「ビジネス…

【読書】神谷美恵子著 生きがいについて

生きがいについて――神谷美恵子コレクション 作者:神谷美恵子 みすず書房 Amazon 心に迫ってくるような文章だった。らい病の施設で、筆者が医師として勤務した経験をもとに、さまざまな文献を用いながら「生きがい」について書かれている。 僕がこうして、少…

山口 周:ビジネスの未来

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す 作者:山口 周 プレジデント社 Amazon かなり当たりな本。この本の主張を一言で表すと「生きることを豊かにするビジネスへの転換」といったことだろうか。 経済合理性ではなく、人間性(ヒューマニティ…

橘 玲:人生は攻略できる

最近はAmazonのaudibleでリベラルアーツシリーズを聴講するのにハマっている。その中で橘 玲さん(以下、著者)にインタビューするというコーナーがあった。以前に著者の本は何冊か読んだ記憶があったが、久しぶりに聴講するとやはりわかりやすくて良い。久…

ショーペンハウアー:幸福論

「幸福論」はアランやラッセルも有名だが、今回はショーペンハウアー著を読んだ。 幸福について (光文社古典新訳文庫) 作者:ショーペンハウアー 光文社 Amazon 幸福論というと、当然本の内容は「幸福になるには」がテーマになる。が、この本を読んだ感想とし…

人生の短さについて

今日はこちら。 人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫) 作者:セネカ 光文社 Amazon 現代社会は何かと忙しい。 特に30代となってからは尚のこと、その実感が強くなっている。 先輩からは「30過ぎるとあっという間」なんてことを聞いたことがあるが、…

エマニュエル・マクロン

今日はいつもと嗜好を変えて、政治に関する本。 革命 仏大統領マクロンの思想と政策 作者:マクロン,エマニュエル ポプラ社 Amazon フランス大統領エマニュエル・マクロンの自伝だ。 マクロンに関しては日本でも有名だ。 39歳という若さ、年上妻とのエピソー…

書評:逆タイムマシン経営

逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知 作者:楠木 建,杉浦 泰 日経BP Amazon 楠木先生の最新刊。やはりイイ。地に足がついていて、生き急いでいた自分を内省させてくれる。 いつの時代も激動機 コロナウイルスの感染拡大問題もあり、時代は大きく…

つながりすぎた世界の先に

本日の本はこちら。 つながり過ぎた世界の先に(世界の知性シリーズ) (PHP新書) 作者:マルクス・ガブリエル PHP研究所 Amazon 深淵でありながらも、平易な言葉で世界を表現する哲学者マルクス・ガブリエル。コロナ禍を体験し、何を感じ、考えているのかをイン…

授業案は少し寝かせる

「戦略的先延ばし」という言葉がある。 出典はこちら。 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 作者:アダム・グラント 三笠書房 Amazon オリジナリティを発揮するには、急いではいけないということ。 教員であれば、例えば授業案。 授業案…

FUTURE EDUCATION -教育の最前線-

今日は久しぶりに「教育」に関する本について。 FUTURE EDUCATION! ――学校をイノベーションする14の教育論 作者:教育新聞 岩波書店 Amazon 教育新聞から出版された本で、現役教員からノーベル賞受賞者、教育系YouTuberなど、「答えのない時代」の教育で最前…

推し燃ゆ

「推し、燃ゆ」を読んだ。 推し、燃ゆ 作者:宇佐見りん 河出書房新社 Amazon 男女混合グループ「まざま座」のメンバーである上野真幸に、全てを注いでいる16歳の女の子のお話。 彼がファンを殴り、アイドルを引退することになるのだが、そのプロセスにおける…

こだわりを捨てる

今日は「こだわり」について書く。というのは、この本を読んだからだ。 なにものにもこだわらない 作者:森 博嗣 PHP研究所 Amazon 著者は大学で工学部助教授の傍ら作家となった。 その著者の座右の銘が「なにものにもこだわらない」だ。 本のタイトルにもな…

交渉術の極意

若くして亡くなられた瀧本先生の本。 瀧本先生といえば武器シリーズが有名だ。 以前に別の本を読んだが、久しぶりに読みたくなったのでポチった。 2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社 e-SHINSHO) 作者:瀧本哲史 講談社 Amazon …

転職から考えるキャリア

今日の本はこちら。 働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは 作者:中原 淳,小林 祐児,パーソル総合研究所 KADOKAWA Amazon 著者は人材育成や組織開発を専門とする立教大学の中原先生。別に今すぐ転職しようということを考え…

スピノザ哲学と看護・教育

今回は久しぶりに哲学系の本を選んだ。 はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書) 作者:國分功一郎 講談社 Amazon スピノザといえば「エチカ」だが、もちろん読んだことはない。 著者の國分先生は、雑誌「精神看護」のオープンダイアローグや、ケ…

対話の重要性

仕事における悩みって、大体が人間関係に帰着することはほとんどだ。 どうも自分は猪突猛進の傾向があると、最近自覚し始めた(いや、前から薄々自覚はしていたが・・・)。 勢い良く行動するのは大切だとは、今でも思う。 でも自分にこれから必要なのは「対…

40歳が社長になる

なんとなくタイトルに惹かれて読み始めたのが「40歳で社長になる」だ。 40歳が社長になる日 (NewsPicks Book) 作者:岡島悦子 幻冬舎 Amazon 本書について、レビューでは賛否両論あるようだが、僕としてはなかなか読ませる内容だったと感じている 破壊的イノ…

コンサルタントの思考法

今日はこちらの本について。 40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方 作者:寺澤伸洋 Amazon いかにも!タイトルな本だが、仕事で色々と思うところがあり、思考法に関する本を読みたいと思いこの本をポチった。 というのは、どうも自…

自分の時間を守ろう

久しぶりに小説を読んだ。 モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ,大島 かおり 岩波書店 Amazon 随分と以前に書かれた児童文学で、2005年に新訳が出た模様。たまたま某YouTuberが勧めており、久しぶりに小説を読みたくなったので手に取った。 あらす…

ワイズカンパニー

ある先生のおすすめ本ということで、ワイズカンパニーという本を読んだ。 レビューを読むと「現実離れしている〜」や「理想論」といった論調もあるようだが、私としてはとても考えさせられる、そして看護にも通じる内容であったと感じている。 ワイズカンパ…

ゼロで死ねるか

ある先生がおすすめされていた本を読んでみた。 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 作者:ビル・パーキンス ダイヤモンド社 Amazon 「ゼロで死ね」という強烈なメッセージが帯に書いてある。 タイトルも強烈だが、中身も負けじと強烈な本だっ…

成長マインドセット

成長マインドセット 作者:吉田 行宏 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon そもそも成長とは何か?冒頭ではそのように尋ねられる.本書では「アイスバーグを大きくすること」としていた。 ではアイスバーグとは何か。 本書を参考に書いてみた…

「メモをとる」とは?

今更ながら、前田裕二さんの「メモの魔力」を読んだ。 メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book) 作者:前田裕二 幻冬舎 Amazon 著者はとにかくメモ魔らしい。それはなぜかというと、言語化してはじめて思考できるということからである。 誰でも、普…

教育のミライ

アメリカのオンライン教育といえばミネルバ大学が有名であるが、なんとスタンフォードの高校にフルオンラインで教育を提供している学校がある。しかも校長は日本人! スタンフォードが中高生に教えていること (SB新書) 作者:星 友啓 SBクリエイティブ Amazon…

大人の条件とは何か

最近は専門書系を読むことが増えたので、少し息が抜ける本がないかなと探していた。クチコミを見て、「これは良い本だ」と直感的に感じてポチったのがこちら。 大人の条件 作者:林 伸次 産業編集センター Amazon 著者は渋谷で働くバーテンダー。ご自分のお店…

「看護のためのシミュレーション教育」を読んで

ぼちぼち来年度の授業案を練らなければいけない時期となった。まだぼんやりとではあるが、来年度はシミュレーション教育を本格的に取り入れていきたいと考えている。大学院の科目履修を通じて、色々な理論を学んできたわけだが、どう考えてもシミュレーショ…

Amazon創った男から学んだこと

Feedlyで目にジェフ・ベゾス氏の記事が流れてきた。もはやAmazonなしでは生活できない人間になってしまったが、そもそもこの人についてよく知らないな、と思ってポチった本である。 1分間ジェフ・ベゾス Amazon.comを創った男の77の原則 作者:西村 克己 SBク…

エッセンシャル思考

今回読んだ本はこちら。発売が2014年だから少し前の本になる。前から何となく気になっていたので、連休で読んでみることにした。 エッシェンシャル思考 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者:グレッグ・マキューン かんき出版 Amazon エッ…