Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020をふりかえって

今年は忘れられない1年となった。なんと言ってもコロナウイルス。これのおかげで、本当に色々なことが変わってしまった。New Normalという言葉に象徴されるように、日常を根本から覆してきたなと実感している。そんななか、自分はこの1年をどう過ごせただ…

臨床判断ティーチングメソッド

久しぶりに「読書会」へ参加した。主役はこちら。 黄色い表紙がビビッドで、思わず手にとってしまう。「インスタ栄え」を意識したデザインなのかもしれない。 この本の存在は、週刊医学界新聞やツイッター経由で知った。 コロナ禍ということもあり、どの施設…

Appleのプログラミング学習「Swift Playgrounds」を学習心理学の観点で考察してみる

昨今はプログラミング学習が非常に熱い。教育に携わる者として、プログラミング学習を学習心理学の視点で考察してみたい。 心理学 その前に、そもそも「学習心理学」とは何か?という問いから入ることにしよう。 学習心理学(がくしゅうしんりがく、psycholo…

熊本大学大学院で学び始めて3ヶ月が経過した

熊本大学大学院の教授システム学に科目履修生として入学し、早くも3ヶ月が経過した。年末ということもあり、振り返ってみたくなったので、思ったことを気ままに書いていきたいと思う。 めちゃめちゃインタラクティブ オンライン大学や大学院は増えてきたが、…

エンド・オブ・ライフ

最近は教育やビジネス系の本が多かったので、久しぶりに物語りのある本を読みたくなった(そうゆう時、ありますよね)。 本屋をぐるぐるとまわっていて、目に留まったのがこの本。タイトルからして、闘病期のようなお話なのかな、と思い手に取った。 エンド…

サプールという生き方

今回読んだ本はこちら。 「サプール」という言葉を聞いたことはあるだろうか?僕も知らなくて、たまたまTwitterでみつけた言葉である。コンゴでは経済的には厳しい状況でありながら、お洒落なスーツを着て街を歩くという文化があるらしい。スーツというと ・…

相手に伝わるフィードバックを求めて

教育現場にいるとフィードバックという言葉をよく使う。この言葉はよく使われる割に、おそらく各自で実践方法は少しずつ異なる。そしてフィードバックとはなんなのか、突き詰めて考えたことって意外となかったりする。 フィードバックは難しい。自分なりには…

「noteで始める新しいアウトプット教室」の感想

少し前からnoteを始めた。前からブログはちょこちょこ書いていたけど、今では完全にnoteへ移行した。おそらく自分はアウトプットが嫌いなタイプではなさそうな人間なので、タイトルを見てポチってみた。「アウトプット」について思ったことを、つらつらとア…

キャロルの時間モデル

昔から学校などでよく聞くのが「あの学生は頭が良い」という言葉である。 ・この言葉は何を意味しているんだろうか?・何をもって、頭が良いとされるのだろうか?・そもそも良い・悪いってあるのだろうか? とくに意図せずに、何気なく使っている言葉ほど、…

僕たちは地味な起業で食っていく

前から気になっていた本。ITが発達したおかげで、そんなに資金がなくても「起業」はできる時代となった。だがそれでも、やっぱりハードルは高い。YouTuberで生計を立てている人もいるが、ああいう人はごく一握り。地味な起業ってなんだろう?とうタイトルが…

シミュレーション教育を実践してみて

コロナウイルス の感染拡大により、世界にはあらゆる制限が生じている。教育も例外ではなく、多くの教育機関がオンラインのみで運営されているのが現状だ。 ところで教育の一形態に「実習」がある。医療系は特に実習が多い分野であるが、これまで通り実習を…

大人の学習支援

一口に教育といっても、子どもと大人(この括り自体が大雑把ではあるが)では関わり方が異なるのは言うまでもない。言葉の使い方はもちろん、大人に対して「手取り足取り」教えることってそうそうないだろう。 今、大人の学びが注目されている。これまでは小…

おぎやはぎさんの本から学んだこと

「地味ですがなにか?」はおぎやはぎさんが書いた本である。 芸能人が書いた本を読んだことはほとんどないが、なんとなく手にとってみた。 テレビもあまり観ないが、それでもトークがうまく、まさに地味ながらも長く活躍されている印象を受けている。 おぎや…

教員だがプログラミング学習を始めてみた

確か昨年度末あたりからだろうか、プログラミング学習を始めてみた。きっかけは色々ある。 ・プログラミング教育が必修科された・教育のICT化により、IDerにもITスキルが求められるようになった・単純に楽しい・自分でイチからWebサイトを作ってみたい・業務…

学習者中心の教育を実現するインストラクショナルデザイン理論とモデル

学習者中心の教育を実現する インストラクショナルデザイン理論とモデル 作者:C.M.ライゲルース,B.J.ビーティ,R.D.マイヤーズ 北大路書房 Amazon 500ページ近くある読み応え十分な本。インストラクショナルデザインに関心のある方はもちろん、これからの教育…

これからの生き方

「転職の思考法」の著者である北野氏が執筆した「これからの生き方」を読んだ。 本書は3つのパートからできている。1.漫画2.ワークシート3.インタビュー これがなかなかよくできている。漫画はアラサーの主人公が、自身のキャリアについて悩みながら成長して…

サーベイフィードバック

「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書 作者:中原 淳 PHP研究所 Amazon 中原先生の「サーベイ・フィードバック」を読了。 僕は人事担当者や現場マネジャーというわけではないが、教育現場においても…

仕事におけるセンスとは

「仕事ができる」とはどういうことか? 作者:楠木健,山口周 宝島社 Amazon 久しぶりに楠先生の本を読んだ。 ビジネス書系の本を読みすぎると、息苦しく?なる気がするのであまり読まない。 しかし楠先生の本は、良い感じの脱力感且つ本質を突くような文書に…

Google認定教育者のススメ

Google認定教育者という資格がある。 covid-19の影響でICT教育が注目されていることもあり、ご存知の方も多いのではないだろうか。 簡単に言うと「Google Appsをどのように活用するのかを学習した者」とGoogleに認定されると取得できる資格である。 資格を取…

これからの生き方

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方 作者:moto (戸塚 俊介) 扶桑社 Amazon ブームに乗り遅れたが、motoさんというスーパーサラリーマンが書いた本を読んだ。 この方、本業1000万+副業4000万=年収5000万を稼いでいるのである。 (5000万あったら…

アラフォーへ向けて

35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画 作者:藤原和博 発売日: 2014/08/08 メディア: Kindle版 まだアラフォーではないが、このようなタイトルの本をポチるようになる年齢にはなった。 この本は初の民間出身の校長となった著者が、自身の哲学を率直に書…

エビデンスのある教育を

「学力」の経済学 作者:中室牧子 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 著者は教育経済学者。 教育経済学という学問領域があることを初めて知った。 著者は恩師である慶応大学の竹中教授から「経済学は社会を分析する科学」ということを教わったという。…

2020

久しぶりの更新。 2019年は色々な意味で濃い一年だった。 充実というのは、こういうことを意味するのだろうか。 2020に取り組むことを書いておく。 英語の多読 筋トレ 関心のある領域の文献を読み込む シンプルに表現すると、この3つに集約される。 P.ドラ…

「教育」とは何か

とんでもなく大きいテーマだが、思うままに書いてみたい。僕はまだ読めていないが、『新・教育学のすすめ』(村井実著、小学館創造選書、1978 年初版)という本がある。 界隈でおすすめされている本であり、今は注文して届くのを待っているところ。もう販売し…