Nursing Lab

看護師が書く、医療・看護に拘らないブログ。Twitter:@kururi_83

AI × Nursing × Education

AI関連の本をいくつか読んだ。

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
 

 

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

 

 

AIはArtificial inteligenceの略で、人工知能と和訳されている。

 

新井氏は

人工知能と言うからには、人間の一般的な知能とまったく同じとまでは言わなくても、それと同等レベルの能力のある知能でなければなりません。

と述べている。

世間ではAIというワードが氾濫してるが、AIとAI技術を混同しているらしい。

AI技術というのは、機械学習ディープラーニングといったものが相当する。

 

なぜこの区別が大切なのか。

「シンギュラリティ」という言葉がある。

和訳すると技術的特異点

 

これが何を指すのか。

本当の意味でのAIが、人間の知能を越える地点がシンギュラリティということ。

 

そんな日は本当に来るのか。

筆者は「そんな日は来ない」と断言している。

 

しかしホッとしたのも束の間。

AI技術は私たちの日常に確実に溶け込み、人間が担ってきた仕事を奪うだろう。

そして最悪のシナリオは、大恐慌に陥るだろう…と。

 

この筆者の話をそのまま鵜呑みにするわけではないが、読んでいると納得させられる。

 

筆者は人間の生き残る道について、このように述べている。

 

「何の仕事とはっきりと言えないけれども、人間らしい仕事」は、AIに代替されることなく、残っていくのです。

 

重要なのは柔軟になることです。人間らしく、そして生き物らしく柔軟になる。そして、AIが得意な暗記や計算に逃げずに、意味を考えることです。生活の中で、不便に感じていることや困っていることを探すのです。

AIが真の意味で人工知能となるには、まだまだ数多くの課題があるそうだ。

そのひとつがフレーム問題。

限られた条件でしか、AIは機能することしかできず、想定外な事象には現在の技術では対応できないということだ。

 

改めて考えてみると、人間の営む日常って本当に複雑で様々な要素から成り立っている。

 

人間らしい仕事ってなんだろう。

それはやっぱり、著者が言うように「意味を考えること」なのか。

 

意味を考えるってなんだろう…とも思った。

看護の意味、教育の意味。

看護とか教育って、突き詰めていけば極めて人間味のある仕事だと考えている。

 

その人の生きてきたストーリーを共有することや、学習者の個性を尊重した関わり、引き込まれるように面白い授業…

 

これらは人間でないと、できないこと…だと信じたい。

AI技術によって、「看護とは?」「教育とは?」が改めて問われる時代なのかもしれない。

 

 

STEAM + SF

今回読んだ本は「AI時代の人生戦略」。

 

 

ブックオフを徘徊していて、なんとなく手に取り買ってみた。

本はこのように直感で買うことが多い。

 

この本で学んだことは「STEM」を意識して学びを積み重ねていくことの重要性。

現在はさらに進んで「STEAM+SF」という言葉も生まれている。

 

まずはSTEMから。

S:サイエンス

T:テクノロジー

E:エンジニアリング

M:マセマティックス

の頭文字をとっている。

 

これに加えて

A:アート

SFSF小説

 

確かに今の時代は、単純に「理系・文系」という括りは無理があるように思う。

STEMに限らず、教育コンセプトを改めて考えていく余地があるのではないだろうか。

 

著者はこれらを学問的に、系統的に学ぶことを推奨しているわけではない。

働いている人たちは、そのような時間もとれないだろう。

 

著者は身近なテクノロジーやサイエンスを、「ただそこにある」から「肌で感じる」ことができるよう、広く浅く学んでいってはどうかと提案している。

 

小難しい理論を理解しようとせず、「興味あることを調べてみる」くらいのスタンスで学び続けていきたい。

 

僕は読書が好きなので、STEAM+SFを意識してこれからは本チョイスしていきたい。

 

ポケモンGOも興味なかったけど、ダウンロードしてみた。

あのゲームはAR技術が駆使されている。

 「興味ない」の一言で終わらせないよう、気軽に一度はTryする精神を大切にしていきたい。

効果的な学習方法

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職業柄か「もっと効果的な学習はないかな」も「どう授業すれば残りやすくなるかな」なんてことを考える。

 

そこで買ったのがこの本。

 

 

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

 

 

勉強方法はあくまでツールであって、このような本ばかり読んでも意味がないと考えている。

それは恋人がほしい人が、恋愛マニュアル?的な本ばかり読んでわかった気になっているようなものだ。

ただ今回はちょっと息抜きしたい気分だったので、読んでみようかと手に取った次第だ。

 

この手の本は実践してなんぼなので、僕でも取り入れやすそうな内容をまとめてみたい。

 

 

 

 

アクティブ・ラーニング

教育界隈において、もはや最重要キーワードであるアクティブ・ラーニング。

やはりDaigo本でもトップで扱われていた。

 

授業だけでなく、普段の学習でもその有効性は科学的に証明されている。

Daigo先生曰く、アクティブ・ラーニングのPointは2つ。

①想起

②再言語化

 

一つ目の「想起」。

何を意味するかというと、これは思い出そうとすることを指す。

人間はただ受け身でいても記憶には残りにくいらしい。

思い出そうとするプロセスを経ることで、脳は「記憶しなければ!」というスイッチが入るとのこと。

例えば英単語を暗記するときは、パラパラと機会的に単語帳を捲るのではなく、思い出そうと頑張りながることが大切だということだ。

 

二つ目の「再言語化」。

これは学んだことを、自分の言葉に置き換えて取り入れることを指す。

ここで有効なのは、自分へ問いかけることだ。

「要するに〜」「わかりやすく言うと〜」「例えば〜」といったことだ。

特に「例えば〜」は、物事のコアな部分を理解していないとできないことだから、その効果は絶大らしい。

確かに、例えがあると難しいことでもイメージしやすくなる、

僕も授業で積極的に取り入れていきたい。

 

この本では色々と方法が紹介されているが、要は自分の学習にいかにアクティブ・ラーニングの要素を取り入れることか、が重要だ。

方法はどうあれ工夫していくことで、自分なりのアクティブ・ラーニングを目指していけばよい。

 

2.具体的なテクニック

 

ここからは、本の中にあった方法で自分にも簡単に取り入れられそうな内容を紹介したい。

 

ティーチング

要は相手に教えること。

これは本当に実感していて、教える側はインプットしなければならないし、わかりやすく伝わるようにアウトプットしなければならない。

記憶に残るに決まってる。

 

ティーチングは工夫すれば色々と応用できる。

別に空いては人間でなくてもよいわけだ。

お風呂でアヒルに向かってやってもいい。

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ブログも相手に教えるつもりで書けば、ティーチングと似た効果が得られそうだ。

 

ティーチングする上でポイントだと感じたのは、「リスト化すること」と「再言語化」だ。

ダラダラと喋るだけだと、それは「ティーチング」ではなく「スピーキング」だ。

リストに整理することでテーマが構造化され記憶に残りやすくなる。

その内容を再言語化することでことで、更に記憶に残りやすくなるというわけだ。

 

マインドセット

これは勉強する心の準備を整えることを指す。

僕はマインドセットを、勉強するモチベーションを高めた状態を作ることだと理解している。

そこで有効なのがマインドセットに関する動画を観ること。

ただ個人的には、マインドセットに拘らなくても、最近はユーチューブにモチベーションが上がる動画がたくさんアップしている。

 

勉強前にそういった動画を観てから勉強すると良いだろう。

 

③ランダマイズ

これは勉強を飽きさせないための方法。

ちなみに「ランダマイズ 」という用語は、この本には出てこない。

僕が勝手に名付けただけなのでご注意を。

 

勉強というと、テキストの前から後ろへ向かって勉強するのが通例だろう。

これだと自分がやる勉強の見通しが立ってしまう(当たり前だけど)。

 

そこでだ、あえてテキストの順序をバラバラに学習してみる。

系統的である必要なんてないんだ。

 

当然、今日自分がやる勉強がどんなテーマか検討がつかなくなる。

それでよいのだ。

 

何が来るかわからない状況を作ることん意味がある。

 

ただこの方法はどんな勉強にも向くかといったら、そうではないと思う。

統計などはある程度順序立てて基礎から積み上げていかないと、解けないテーマも出てくるだろう。

基礎的な内容はある程度クリアしている勉強をするときに、有効であると思われる。

 

まとめ

以上、勉強方法についてまとめてみた。

「自分の勉強方法はアクティブ・ラーニングか」を問いかけていこう。

映画「グリーンブック」

久しぶりに映画を観てきた。


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ざっくりいうと、これは人種差別をテーマにした実話に基づくストーリーだ。

 

グリーンブックとは何を指すのかというと、アフリカ系アメリカ人旅行者が、モーテルやレストランを探すために作られたガイドブックのこと。

 

そのような目的で作られたガイドブックがあること自体驚きだ。

 

それほど当日のアメリカは人種差別が蔓延っていたのだ。

 

ひょんなことから、アフリカ系アメリカ人の天才ピアニストであるドン・ジャーニー(愛称:ドン)のツアーコンサートの専属ドライバーとして雇われたイタリア系アメリカ人のトニー・リップ・ヴァレロンガ(愛称:トニー)。

 

ドンは人種差別を受けているからこそ、「品」というものを大切に生きている。

それは日常の言葉使いや振る舞いに表れている。

観ていて、本当に所作が美しい。

僕もあんな風な大人になりたいと思わされた。

 

トニーは良くも悪くも「荒削り」。

だからこそ、ドンはそんなトニーを直すよう命じる。

 

トニーはもちろん反発する。

 

そんな正反対な二人が、時間を重ねるごとに絆を深めていくというストーリーだ。

 

差別を再三に渡って受けているドンを観ていると、胸が苦しくなった。

それでも動じず、気だかく生きている姿に胸を打たれた。

 

一度人種差別をしてきた警察官に、トニーが手を出すというシーンがある。

 

そのときドンは、「暴力は敗北だ」というような内容をトニーに発した。

 

強く生きるということは、自分を見失わないことなのだと教えられた気がした。

 

ただ感動するだけでなく、色々な余韻を残してくれる映画です。

オススメです。

 

 

アイディアを生み出すには

教育に携わるようになって思ったことは、アイディアが結構大切だということ。

 思いつきだけでやってもダメ。

でもアイディアがないとなんだか面白みにかける。

 ここでいう「面白み」というのは、ワクワクするような感覚のこと。

 ワクワクするような感覚があれば、授業も楽しく学べるのではないかと思う。

 

そこで手に取ったのがこの本。

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

 

 

 

アイディアを生み出すための道具、つまり「考具」を教えてくれる本だ。

僕が印象に残った考具をいくつか紹介したい。

 

カラーバス

これはその日意識する色を決め、過ごしてみるということ。

例えば「青」と決めたならば、青色を意識しながら生活する。

すると普段は目につかない景色が見えてくる。

 

SeeからLookへ。

そこから何かが生まれてくるのかもしれない。

 

聞き耳を立てる

 

音楽を聴きながら移動している人は結構多いだろう。

もしくは

「せっかくカフェでのんびりしようと思ったのに、周りがガヤガヤしている。音楽でも聴くか」

そこで少し思いとどまってみよう。

人の会話はアイディアの源泉。

シャーロック・ホームズになったつもりで、周りの音に耳を傾けてみよう。

 

普段通りに生活していたら知ることのできないこと、しかし身の回りにはごろごろ転がっていることをどれだけ自分の中に取り込めるか、ここが大事なところです。

 

「カラーバス」や「聞き耳」は、要するに普段意識しないことを、意図的に取り入れてみてはどうかという著者からの提案だ。

人は変化を恐れるというし、試してみる価値は大いにありそうだ。

 

メモ

アイディアといえば、やはり話題に上がるのがメモ。

筆者曰く、メモの意義は「手を動かすこと」にあるという。

これは実感としてわかる気がする。

メモがなくても、メモしたことで覚えていることってあったりする。

メモに絵を取り入れてみるのも良いらしい。

試してみたい。

 

アイディアを生み出すには、やはりインプットも大切。

インプットといえば、読書は外せない。

僕は本が好きだけど、途中で挫折してしまうこともたまにある。

 

自分にとって必要な情報を探すという意識で本に問いかけながら何度もアクセスするのがポイント

 

わからなくてもよいから、ざっと目を通すだけでも良いのだ。

途中で挫折しそうになっても、気軽にざっと目を通してみよう。

 

他にも 

・連想ゲーム

・精神の筋肉をストレッチ

・身体を動かす

といった面白そうな考具が紹介されている。

 

とにかくアウトプットすることが大切。

意図的にアウトプットしまくりたい。

教育 × 動画

皆様は動画を観ない日があるだろうか?

僕は…「ない」。

YouTubeFacebookTwitterInstagram・TicTokなど、あらゆるSNSで動画がいたるところで配信されている。

 

動画は完全に日常に溶け込み、僕たちの生活に大きな影響を及ぼすようになった。

 

「本離れ」「活字離れ」が言われているが、これだけ動画コンテンツに囲まれて生活してると、そりゃそうなるわ…とも思う。

 

そんな環境で育ってきた人達に授業をするとなると、僕たちが受けてきた授業のイメージでは伝えたいことが届かないと感じている。

 

テキストを一方的に伝えるだけの授業は、もう限界に来ていると感じている。

 これからの教育においては、「授業に動画コンテンツをいかにミックスさせるか」が大切だと個人的に考えている。

 

ただ動画を垂れ流せば良いというわけではなく、いかにリアルで関心を引くような内容を届けるか。

 

そんなヒントを得たくてこの本を手に取った。

 

動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)

動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)

 

 

今の時代、スマートフォンを持っていない人を探すほうが困難となった。

スマートフォンの登場は、動画に対してどのようなインパクトを与えたのだろうか。

筆者はこのように述べている。

 

スマートフォンは、ただ画面を小さくしただけじゃない。

人間が映像コンテンツに触れる時間のセグメントを細かくしたことが、スマートフォンがもたらした最大のインパクトだ。

 

教育的な視点からこの引用を捉えてみよう。

学生がその動画をどのデバイスで観るのかを考えなければならない。

PC・タブレットスマートフォン

もしスマートフォンで観るのであれば、動画は短いものであったほうが効果的だ。

 

何分から長いと感じるかは人それぞれだが、僕も長い動画は気合いを入れないと観れない。

「手軽さ」がキーワードとなってくるのかもしれない。

 

IPT

IPTとは著者の造語だ。

その意味するところは、「インフォメーション・パー・タイム」。

時間に対して、どれだけ内容が色濃く表現されているかを示す尺度をいう。

 

時間に対する圧倒的な「情報の凝縮」がある。

この情報の凝縮ことsが、動画を動画たらしめるポイントだ。

 

一方的に講義にするくらいであれば、要点を絞って動画コンテンツとして配信したほうが学生にとってメリットが大きいのではんないだろうか。

 

理解が早い学生であれば、より基礎的な部分は倍速再生して、より専門性が高い動画コンテンツを観ればより学べる。

理解がゆっくりな学生であれば、逆に基礎的な講義を何度もリピートすれば理解が深まりやすい。

 

動画コンテンツという形で配信したほうが、学生の個々にあった学習が実現すると思う。

 

そうなると、教室における教員の役割も再定義する時代がきているのかもしれない。

 

動画をマネタイズする

YouTuberになるつもりはないけれども(笑)、動画をマネタイズする方法についても触れられている。

 

  1. プラットフォームを選ぶ
  2. そのプラットフォームで最低1日1時間は動画を観る
  3. 「こういう動画をここでやればいいんじゃね?」と思えてくる
  4. 動画をアップする
  5. 一度アップしたら動画アップをルーティンワークとする
  6. 自分のスタイルをつくる
  7. IPTを意識して動画コンテンツをつくる

 

詳細は本書を参考にしてほしい。

 

 

 

 

 

これまでは、動画編集というと専門的な知識や機材がなければできなかった。

でも最近はスマートフォンタブレット・ラップトップPCで簡単に編集できる時代となった。

筆者曰く、放送用の編集機材を扱えるスキルに頼ってきた人は、これから淘汰されるらしい。

じゃあ、どんな人が生き残るのか?

 

自分にしかない世界観をもつこと 

 

その世界観を武器に、プラットフォームに合った「発明」ができる人

 

ということだ。

色々なものを観て、聴いて、感じてセンスを磨こう。

 

死んで生き返った人のレポートを読んだ

とある人からこんな本を紹介された。



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心肺停止で病院に運ばれ、ICUで生死をさまよい、奇跡的に日常に戻ることができた人の体験レポートだ。

 

この人は職業が漫画家?であり、自分の体験を漫画という形で表現されている。

 


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患者さんから見えている景色が、ありありと描かれている。

 

こちらからすると、「抜管できた、よかった、」「せん妄だな、抑制をしようか」と当たり前に判断し実施していることが、患者さんに対してどれほどの影響を与えているのか。

 

何気なく発している一言が、どれだけ深く届いているのか。

 

改めて考えさせられる。

 

忙しさを理由に、自分の一挙一動が患者さんからどう見えているのか、十分に考えられていなかったことを痛感し、苦い感情が湧きあがってきた。

 

当たり前だけど、患者さんは「人間」である。

 

その当たり前の尊さを、思い出させてくれる本だった。