Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

教育

日本教育工学会の全国大会に参加してきた

ポスターセッション さまざまな人たちとの交流 安田クリスティーナさん 久しぶりの更新。 学会に参加してきたので、久しぶりにブログを書いて記録に残しておきたくなった。 今回参加してきたのがこちら。 学術集会に来たら絶対撮りたくなるやつ 看護系の学術…

Apple Teacher Swift Playgroundsを取得した

何年か前にApple Teacherという資格を取得した。 この資格を取得する過程で、Apple製品を教育に活用するための基礎について学ぶことができる。 取得したのが2019年。 今ではなんで取得しようと思ったのかは忘れてしまった。 おそらく、当時からMac製品を使用…

アンラーニングするからこそ、人は成長する

最近、キャリアやあるいは看護管理といった領域で聞くアンラーニング。 日本語だと学習棄却。 その意味は「学びほぐし」という絶妙な表現で訳されている。 仕事のアンラーニング 作者:松尾睦 同文舘出版 Amazon 棄却というと「捨て去る」というイメージが連…

プログラマーでなくともSwift Playgroundsから学ぶことは多い

久しぶりの投稿。色々とひと段落してきたので、久しぶりにSwift Playgroundsで遊んでいる。 よく「未経験からエンジニアに転職!」「プログラミングで月収〇〇万円!」みたいなキャッチフレーズを見かける。ただプログラマーとして稼ぐには、相当なスキルが…

TOTEモデル

今回は大学院で学んでいることをアウトプットしたい。本日ご紹介するのがTOTEモデル。 TOTEモデルは Test:テストOperate:操作Test:テストExit:出口 の頭文字から、命名されている。どんなモデルかというと、常にゴールに達したかどうかをチェックしなが…

学生を信じること

Audibleでこんな本を読んでいる。 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 作者:アダム・グラント,楠木 建 三笠書房 Amazon ジャンルでいえばビジネス系の本であるが、教育に関して興味深い知見が述べられていた。 それは学生に対する期待と成長は比例す…

アート×教育

前々からやってみたかった「アート×教育」に挑戦してみた。 きっかけは週刊医学会新聞のこちらの記事。 www.igaku-shoin.co.jp 医療に限らず、ビジネスや教育でもアートが注目されている。というのは時代が大きく変化したためだ。 以前:明かな問題があり、…

スキーマを活用して効率よく学習していますか?

はじめに(グラレコ風全体像) 今回はスキーマについて。スーマという言葉は聞いたことあるだろうか?教育に携わっている人でなければ、あまり聞いたことないワードかもしれない。このnoteではスキーマについて学習していこう。まずはグラレコ風にまとめたノ…

これからの教育者に必要な「図解のちから」

ここ最近、「図解」や「グラレコ」というキーワードを耳にするようになった。情報量が格段に増えた現代社会では、テキストがズラズラと並ぶ情報は無意識に避ける。かわりにユーザーがわかりやすい情報が好まれる。 そこで出てきたのが「図解」であり「グラレ…

まずは日常にSDGsを

現代社会でキーワードとなっているのがSDGs(Sustainable Development Goals)だ。2030年のよりよい未来を創るために、17の目標が掲げられている。 なぜ急にこのような記事を書こうと思ったのかというと、ある授業で取り上げようと考えているからだ。恥ずか…

「自己肯定感」という言葉に対する違和感

「自己肯定感」という言葉に対して、モヤモヤしている自分がいる。言葉の意味としてはわかるし、ないよりはあったほうが良いだろう。教育現場では「自己肯定感が低い・高い」ということがたまに話題に上がったりする。 しかし自己肯定感って、言うほど大切な…

教える技術オンライン研究会(第2回)に参加してきた

去年あたりから向後先生の存在を知り、今年度から教える技術オンライン研究会に参加している。元々はPSI(個別化教授システム)について調べていて、向後先生の論文を読んだのがキッカケだった。それからnoteにたどり着き、向後先生の記事をありがたく読ませ…

Google Formの「条件分岐」機能を授業で活用する

先日の授業では、看護師に求められる「判断」(「臨床判断」と呼ばれる)にフォーカスして授業を行った。 そこでGoogle Formの条件分岐機能を活用した。 なぜこれを活用したのか 条件分岐を活用することで、学生が選択した回答に応じて、こちらでその後の展…

対話で授業をアップデート

今日は授業づくりについて。 授業づくりは教員の要であり、何よりも力を入れたいと考えている。 これがやりたくて教員になったようなものだからだ。 ところで、最近「対話」というキーワードをよく聴く。 似た言葉で「議論」があるが、これらは異なる性質を…

学びとエンゲージメント

近年、学びのエンゲージメントという概念が注目されている。 エンゲージメントとは、学習者がどれだけ学習に対して没頭しているのかを示す概念である[1]。 エンゲージメントには3種類ある。 ①行動的エンゲージメント学習に対して、どれだけしっかり取り組…

一周回ってMentimeterが使いやすい

今日は教育に関して。教育に活用できそうなアプリを色々と試してきた。 その結果、一周回ってMentimeterが使いやすいというのが今の結論。 Interactive presentation softwareInteract with your audience using real-time voting. No instalwww.mentimeter.…

授業案は少し寝かせる

「戦略的先延ばし」という言葉がある。 出典はこちら。 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 作者:アダム・グラント 三笠書房 Amazon オリジナリティを発揮するには、急いではいけないということ。 教員であれば、例えば授業案。 授業案…

ちょっと待った、それデジタルでなんとかならないか?

学生と面談の日程を組みたいとする。 「紙に教員側の空いてる日をリストアップして、掲示板に張り出して、学生に書き込んでもらって〜」でも良いのだが、デジタルツールでなんとかならないか?と考えてみる。 Googleであればスプレッドシートが使えそうだ。 …

FUTURE EDUCATION -教育の最前線-

今日は久しぶりに「教育」に関する本について。 FUTURE EDUCATION! ――学校をイノベーションする14の教育論 作者:教育新聞 岩波書店 Amazon 教育新聞から出版された本で、現役教員からノーベル賞受賞者、教育系YouTuberなど、「答えのない時代」の教育で最前…

デジタルとアナログの狭間

コロナの対応に追われた昨年度。昨年度がきっかけで、ICT教育も結構根付いてきた感がある。 GIGAスクール構想で掲げられているように、Society5.0へ向け教育は過渡期にあると感じている。 最近感じているのは、「アナログはもう不要なのか、その代表である「…

日本看護シミュレーション教育学会に参加してきた

オンラインで開催された日本看護シミュレーション教育学会に参加してきた。福岡で開催される予定だったが、コロナ禍ということで全てオンラインとなった。 この学会の存在を知ったのも、そもそも最近だった。シミュレーション教育を本格的に取り入れていきた…

マインドマップでプレゼンしてみた

看護師の仲間と1~2ヶ月に1度、学習会を開催している。以前は会議室のような場所を借りていたが、コロナ禍となってからはオンラインでやるようになった。 学習会といってもそんな大それたものではなく、3~5人くらいで集まるアットホームな感じだ。 毎回2人く…

教育のミライ

アメリカのオンライン教育といえばミネルバ大学が有名であるが、なんとスタンフォードの高校にフルオンラインで教育を提供している学校がある。しかも校長は日本人! スタンフォードが中高生に教えていること (SB新書) 作者:星 友啓 SBクリエイティブ Amazon…

「看護のためのシミュレーション教育」を読んで

ぼちぼち来年度の授業案を練らなければいけない時期となった。まだぼんやりとではあるが、来年度はシミュレーション教育を本格的に取り入れていきたいと考えている。大学院の科目履修を通じて、色々な理論を学んできたわけだが、どう考えてもシミュレーショ…

臨床判断ティーチングメソッド

久しぶりに「読書会」へ参加した。主役はこちら。 黄色い表紙がビビッドで、思わず手にとってしまう。「インスタ栄え」を意識したデザインなのかもしれない。 この本の存在は、週刊医学界新聞やツイッター経由で知った。 コロナ禍ということもあり、どの施設…

Appleのプログラミング学習「Swift Playgrounds」を学習心理学の観点で考察してみる

昨今はプログラミング学習が非常に熱い。教育に携わる者として、プログラミング学習を学習心理学の視点で考察してみたい。 心理学 その前に、そもそも「学習心理学」とは何か?という問いから入ることにしよう。 学習心理学(がくしゅうしんりがく、psycholo…

相手に伝わるフィードバックを求めて

教育現場にいるとフィードバックという言葉をよく使う。この言葉はよく使われる割に、おそらく各自で実践方法は少しずつ異なる。そしてフィードバックとはなんなのか、突き詰めて考えたことって意外となかったりする。 フィードバックは難しい。自分なりには…

キャロルの時間モデル

昔から学校などでよく聞くのが「あの学生は頭が良い」という言葉である。 ・この言葉は何を意味しているんだろうか?・何をもって、頭が良いとされるのだろうか?・そもそも良い・悪いってあるのだろうか? とくに意図せずに、何気なく使っている言葉ほど、…

シミュレーション教育を実践してみて

コロナウイルス の感染拡大により、世界にはあらゆる制限が生じている。教育も例外ではなく、多くの教育機関がオンラインのみで運営されているのが現状だ。 ところで教育の一形態に「実習」がある。医療系は特に実習が多い分野であるが、これまで通り実習を…

大人の学習支援

一口に教育といっても、子どもと大人(この括り自体が大雑把ではあるが)では関わり方が異なるのは言うまでもない。言葉の使い方はもちろん、大人に対して「手取り足取り」教えることってそうそうないだろう。 今、大人の学びが注目されている。これまでは小…