Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

学びとエンゲージメント

近年、
学びのエンゲージメント
という概念が注目されている。

 

エンゲージメントとは、学習者がどれだけ学習に対して没頭しているのかを示す概念である[1]。

エンゲージメントには3種類ある。

①行動的エンゲージメント
学習に対して、どれだけしっかり取り組めているか

②感情的エンゲージメント
学習に対する興味・関心

③認知的エンゲージメント
学習に対して集中して取り組むための工夫など

アクティブ・ラーニングは学習者が学習者の主体であり、当然エンゲージメントは高いほうが望ましい。

ある研究によると、学びのエンゲージメントが高いほうが学業成績も良かったという[2]。

ただあるブログによると、エンゲージメントに目を向けるのではなく、学習成果に目を向けるべきだ、という指摘もあるようだ[3]。

個人的な実感としては、学習成果に目を向けるべきなのは、もちろん大切である。

エンゲージメントを無視した授業設計では、主知的な学習は成立しないような気もする。

自分が学習者だったらどうだろう?と考えてみると、そもそもやる気にならないと学習をしようとならない。

学習成果に目をつけつつ、学習者のエンゲージメントを高める仕掛けを作っていくことが大切かなと感じた。

 

[1]櫻井 茂男.学びの「エンゲージメント」.2020.クレイス叢書
[2]梅本ほか.調整方略,感情的および行動的エンゲージメント,学業成果の関連.2016.心理学研究
[3]https://3starlearningexperiences.wordpress.com/2017/07/11/motivation-for-learning-is-there-a-point/