とんでもなく大きいテーマだが、思うままに書いてみたい。
僕はまだ読めていないが、『新・教育学のすすめ』(村井実著、小学館創造選書、1978 年初版)という本がある。
界隈でおすすめされている本であり、今は注文して届くのを待っているところ。
もう販売していない?ようで、中古でも結構なお値段がした。
熊大の鈴木先生がこの本について書いた資料がネットにあったので、感想を綴ってみたい。
3つの教育モデルがあると記述されている。
・工業モデル
・農耕モデル
・人間モデル
詳細は資料を読んでもらえればわかるので割愛。
この資料を読んであらためて「教育って何だろう?」と考えた。
より善くするために教育があるんだろうけど、そもそも何をもって「善い」なのか。
腑に落ちたのが、「文化」という考え方。
文化は、先人達がより善く生きようとして試行錯誤の末に社会で共有されている。
教育者は文化を背負い、それを教科という形で学習者に示しながら、より善くあろうとするプロセス=成長をサポートする。
それは決して文化を押し付けるわけではなく、あくまで学習者のニーズが中心にある。
だからこそ、学習者は時に悩んだり、立ち止まったりすることがある。
でも「善い」なんて簡単に導き出せるものでもないし、ただ一つの真理みたいな物があるケースの方が少ない。
悩んだり、立ち止まるのは当然なのだ。
むしろ、それこそが人間らしい、ということになるんじゃないか。
そして忘れてはいけないのが、教育者がより善く生きようとする姿こそが、学習者にとって最も身近な文化なのかもしれない。