Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

僕たちは地味な起業で食っていく

前から気になっていた本。
ITが発達したおかげで、そんなに資金がなくても「起業」はできる時代となった。
だがそれでも、やっぱりハードルは高い。
YouTuberで生計を立てている人もいるが、ああいう人はごく一握り。
地味な起業ってなんだろう?
とうタイトルが気になりポチった。

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起業の種類

筆者は起業を4つに分類している。

ベンチャー起業
・派手な起業
・転職副業
・地味な起業

最近の流行り?である「好きなことで生きていく」系のインフルエンサーの人たちは「派手な起業」に分類される。
インフルエンサーになるには、強烈な個性や発信力、突出した強みが必要になってくる。
ハマる人にはハマるだろうが、世の中そんな人ばかりではない。

じゃあ、そういう人ではない人は起業できないのか?
そこで出てくる選択肢が「地味な起業」だ。

地味な起業とは何か

地味な起業と一言で言っても、そのやり方は人によって異なる(起業だから当たり前か)。

そこで筆者はわかりやすく「地味な起業」を説明するために、大まかに3つに分けている。

・マネジメント系
・クリエイティブ系
・コミュニケーション系

先ほどインフルエンサーの話をしたが、彼らは万能なわけではない。
中にはITやコミュニケーションが苦手な人もいるだろう。
そして何より時間は有限であり、いくら優秀な人でもやれることに限度はある。

そこで「地味な起業」の出番である。
何かの中心的な存在になるのではなく、中心となる存在の人をサポートするというのがコンセプトだ。

例えば何かプロジェクトを進めるとする。
パッと思いつくだけでも、広告・会計・Webサイト・メルマガ・データ管理…。

何かプロジェクトを始めようとすると、細々としたタスクがたくさん出てくる。
専門家に頼めば、質が高いものが出来上がるだろう。
でもそんなことができる人は、そう多くはないだろう。
地味な起業というのは、それらの細々としたタスクを請け負う。

僕は本業が教員だが、時期によっては「猫の手も借りたい」みたいな時期がある。
このタスクを誰かに振れたらどんなに楽か…なんてことを考える。
でもそういう人って結構いるだろうな。

求められる能力

地味な起業は、要は特別な才能みたいなものがなくてもできる。
かと言って、楽に稼げるとかそういうことではない。
じゃあどんな能力がいるのだろうか。
読後に考えついたのは以下の通り。


・コミュニケーション能力(報連相・礼儀・マナー)
・ITスキル(スライド作成・動画や画像編集・Webサイト作成など)
・行動力

コミュニケーション能力
本書でも述べられているように、いわゆる「発信力」はいらない。
それよりも、1対1のコミュニケーションをしっかりとれることが大切だ。
フォロワー数なんかよりも、まずはその人が信頼できる人物なのか。
そこに尽きる。

ITスキル
これは仕事内容にもよるが、この時代はITスキルはマスト。
広く浅くでも良いから、「使えるようにしておく」ことがまずは大切。
あとは仕事を引き受けながら、スキルアップしていけば良いのではないだろうか。

行動力
snsで気になる人に実際に会ってみたり、新しいこともとりあえず調べてやってみるなど、「起業」するのであればまずは行動し、チャレンジしていく姿勢が大切。

まとめ

「地味な起業」はインフルエンサーになれなくても、生きていく術があるんだということを教えてくれるパワーワードだと感じた。
威勢の良い言葉に踊らされず、自分に合った働き方を模索していきたい。