Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

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看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

交渉術の極意

若くして亡くなられた瀧本先生の本。

 


瀧本先生といえば武器シリーズが有名だ。

以前に別の本を読んだが、久しぶりに読みたくなったのでポチった。

 

交渉の本質

交渉というと、「心理学を駆使して〜」みたいなことが頭に浮かぶが、そうではない。

交渉の本質は他者思考にある。

こちらのニーズと相手のニーズがぶつかった場合、感情的になってはいけない。

権力など力技でねじ伏せようとしてもいけない。

相手のニーズを考えることが大切と瀧本先生は説く。

そのためには、相手の話をよく聴く。

聴くことで、相手のニーズが見えてくる。

そしたら、相手のニーズが叶えられる形に変えて、再び提案する。

そうすれば互いにwin-winな関係になれる。

このプロセスが、即ち交渉なのだということであった。

 

先の見えない人生

瀧本先生が学生時代に受けたマッキンゼーの面接で、面接官に「なぜマッキンゼーに入ったのか逆質問したらしい。

その時の面接官の言葉が印象に残ったのだという。

「〜中略〜僕の人生はまったく見えない。これからどうなるか、まったくわからない。そういう人生が歩みたかったから、マッキンゼーに移ったんだ」

本書より引用

 

社会に出て、ある程度時間が経つと先が見えてくる人もいるだろう。

自分はどうだろう。

少なくとも、この面接官の言葉は、僕の心の中に響いたのも間違いない。