今日は「こだわり」について書く。
というのは、この本を読んだからだ。
著者は大学で工学部助教授の傍ら作家となった。
その著者の座右の銘が「なにものにもこだわらない」だ。
本のタイトルにもなっているように、こだわっていないが故、不思議な気持ちになる文章だった。
僕自身こだわりは強くないほうだとは思っていたが、これを機に実はこだわっていたんじゃないかということを挙げてみる。
・授業の方法
・PCのデスクトップは何も置かない
・スマホのアプリは最小限
・服はシンプル
・言葉遣い
・・・こうして挙げてみると結構ある。
自分の中だけで完結するこだわりなら問題ないが、仕事や家族・友人など、他者と関わる場面におけるこだわりはいらない。
いや、もちろ仕事の質にはこだわった方が良いんだろうけど…その結果、より良い方法があるのに取り入れられない…なんてことが起こる。
こだわりは視野を狭め、目的を見失わせてしまう。
では、こだわらないためにはどうすればよいのか?
「こだわらなければいいんだろ」と簡単な話であるだのだが、厄介なことに、こだわっている時にはこだわっているということに気がついていないことも多い。
だから意図的に「自分の考えにこだわりすぎていないか?」と問いかける必要がある。
そして肩の力を抜こう。
すると、少しは寛容になれるはずだ。
年齢を重ねると、誰でも段々と衰える。
「歳をとると頑固になる」なんて言葉があるが、歳をとるほど、衰えるのだからこそ、素直に、謙虚になれねばいけない。