今回は僕が敬愛する先生がブログで紹介されていた本をチョイス。
自分では選ばないだろう。
これがなかなか面白い。
とある非常勤介護職員(60歳代)の方が、日々の仕事で思うところを日記風に書かれている。
なんでも著者は若い頃に小さな文学賞?を受賞したこともあるらしい。
非常に読みやすい。
表紙にも書いてあるように、この本は「介護の仕事にやりがいを感じている!」といった綺麗事を書いているわけではない。
むしろ厳しい現実を綴られているが、それを悲観的でなく面白おかしく表現されているところがミソである。
場所が場所だけに、文章から滲み出る人生の悲哀?が味わい深い。
人生の成功話ばかりでなく、良くも悪くもその人の生き様が全面に出ており、あらためて色々な人生があるな、と思わせられる。
強く感じたのは、どんなに若い頃に成功したとしても、そこにすがって生きるのは好ましくないな、ということだ。
失敗をネタにできる老人になりたい。
そして最後に…自分も何10年後かしたら、もしかしたら介護される側になるかもしれないと考えると、決して他人事ではない。