今日はこちらの本について。
いかにも!タイトルな本だが、仕事で色々と思うところがあり、思考法に関する本を読みたいと思いこの本をポチった。
というのは、どうも自分は突っ走ってしまう傾向があり、「もう少し物事を俯瞰して捉えられたらな」と思うことがある。
以前に何かの本で「システム思考」や「ロジックツリー」とか聞いたことを思い出し、これってコンサルタントの人たちが得意とする分野だよな、と思いたち購入に至った次第だ。
美味しいカレーを作るには
この本の冒頭で、「美味しいカレーを作るには?」というお題が出されていた。
・やっぱり素材じゃないか?
・たくさん煮込むことかな?
と考えていたが、それでは全然ダメだと。
重要なのは全体像をまずは見ること。
先程のカレー作りでいえば、
・カレーを食べる対象は誰なのか?
・どんな準備が必要なのか?
・材料は?
・提供方法は?
僕が先程挙げたのは材料と調理方法だけで、カレーを作る全体像のごく一部でしかないことがわかる。
何かを考える際は、まずは全体像を意識するだけでも、考え方の視野は大分広がるのかな、と感じた。
全体像を意識するっていっても、なかなか難しい。
だから何かに着手するとき、まずはイメージした全体像を紙に書き出したあと、自分がやるべきことに取り組み始める方が、モレなくできるのかな、と感じた。
考えるということは「要素分解すること」
「考えることは大切」ということは、あちこちで言われている。
じゃあ考えるとはなんなのか?意外とそこは触れられていなかったりする。
本書では、考えることとは「要素分解すること」と述べられていた。
カレーの話でいえば、美味しいカレーを作るには?というテーマで考えることとは、まずカレーを作る全体像を考える。
カレーは誰が食べるのか?友人?家族?対象によっては作るカレーは違ってくる。ビーフなのか、チキンなのか。
カレーはいつ食べるのか?朝?夜?
朝であれば、サッパリな方が良いかもしれない。
つまりターゲットによって変わってくる。
まずはターゲットを明確化すること。
その上で、次は「じゃあどう調理しようか?」「素材はどうしようか?」「準備は何を用意しようか?」「どんな風に提供しようか?」と出てくる。
「カレーを作る」という抽象度の高い問いから、要素を分解することで具体化されてきた。
このプロセスが、すなわち「考えること」ということを学んだ。
要素分解する上で意識すること
本書では「視野・視座・視点」という3つのポイントが重要とのこと。
視野
よく「視野を広げよう」と言われる。
これはつまり、意識して色々な分野の情報にも触れよう、ということだ。
医療者だから、医療のことだけを学んでいればいいかというとそうではない。
患者さんの気持ちを知るには、小説や詩を読むことも大切。
チームで動く仕事だから、マネジメントを学ぶことも大切だろう。
教員は教育学も学ぶことも必要だし、最近ではICTについて学ぶことも大切だ。
授業をわかりやすくするために、プレゼンについて学ぶこともありだろう。
視座
これはあまり言われないかもしれないが、視点の高さを上げるということ。
「鳥の目」や「経営者視点」といえばピンと来る人もいるだろう。
さっきの全体像を意識する、にも繋がる。
人はついつい自分の立ち位置から物事を捉えてしまうから、意識して視点を高くすることは大切だ。
視点
これは色々な視点から物事を考えることが大切だということ。
医療であれば、自分たちの視点だけでなく、「患者さんからしたらどうか?」「患者さんの家族はどうか?」「訪問看護師からしたらどうか?」「友人からしたらどうか?」と視点を変えると見えてくることもたくさんある。
会議の目的を見失わない
会議は仕事を進める上で必要なものだが、なんとなく集まって話し合っている…なんてこともあるのではないか。
この本で述べられていたのは、
会議の目的は何か?
先に議論をする枠組みを作ってから、話を始めること
とあった。
これを読んで思ったのは、会議そのものより、会議の前に目的・議題を明確化することで、はじめて会議が意味あるものになるということ。
この会議はなんのためにやるのか?を参加者の全員がわかっていないといけないし、ではその目的を達成するためには、何を検討していく必要があるのか、つまり要素分解する必要がある。
会議だとついつい目的を忘れて、話が外れてしまうなんてことがある。
やはりなんでも事前に準備すること、ここでいう準備は会議の目的をもとに、要素分解し、話あうべき枠組みを作ること。
そこが肝なのだと学んだ。
まとめ
このような類の本は実践してこそ意味がある。
思考は目に見えないからこそ、意識して、実践したことをまたnoteに書いていきたいなと思う。