Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

西川 徹・岡野原 大輔『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』

 

注目のスタートアップ企業、プリファードネットワークス(以下PFN)の創業者が執筆したのが本書だ。
PFNは圧倒的な技術力を強みとしており、自動運転・バイオヘルスケア・ロボット分野といった最先端テクノロジー領域をリードしている。
このような企業が日本にもあるというと、なんだか誇らしい気持ちになる。

PFNの4つのバリューが、まさにこの組織の強さを物語っており、それが徹底的に根付いていることが強みだと感じた。

・Motibation-Driven:熱意をもとに
・Learn or Die:死ぬ気で学べ
・Proud,but Humble:誇りを持って、謙虚に
・Boldly do what no one has done before:誰もしたことがないことを大胆に為せ

本書より引用

テクノロジーの最先端を走ろうというのだから、生半可な学びではとても追いつかない。
だからこそ、死ぬ気で学ばなければいけないのだろう。

死ぬ気で学ぶためには、やはり根底にはモチベーションがある。
採用の際に「楽しんでいるかどうか」を大切にしているとあるのは、そのためだろう。
楽しんでいれば、自ずと学び続けられる。
おそらく本人は「学んでいる」という認識すらないかもしれない。
でもそうした尖りまくった人材でなければ、この領域では通用しないのだろう。

面白いのがマグロの話。
マグロは泳ぎ続けなくては、酸素を取り込めなくなり死んでしまう。
エンジニアも同じであり、新技術を常に取り入れ続けなければ死んでしまうと。

これはエンジニアに限らないのではないだろうか。
それだけ変化が激しいのが現代社会であり、そのスピードはますます早くなるだろう。

でも教員にもそれくらいの気概が必要なのだ。
そうした気概は、学生にも何らかの形で伝わるのではないか。
少なくとも、そのような気持ちで日々働いている人たちがいるのだ、ということを忘れないでいたい。