今回読んだのはこちら。
誰かのブログ?で確か紹介されていたのでポチった。
この本を読むまで著者のことは知らなかったのだが、どうやら凄い人らしい。
この本は著者が息子さん・娘さんに書きためていたものが書籍化されているようだ。
だから学生の方にはドンピシャな内容だろうし、社会人の方も自分のキャリアなどを見直す機会を与えてくれるだろう(案の定、僕がそうであった)。
この本自体は、特に目新しいこと?は書いていない。
ただ、著者がご自身の経験を踏まえて書かれており、言葉に熱が通っているように感じた。
受け取った熱が冷めないうちに、ブログへ残しておきたい。
強みの見つけ方
すなわち、〝強み〟を見つける最大の近道は、社会との関わりで気持ちよかった文脈(自分が好きなことをしている文脈)をどんどん列挙することだ。君が〝好きなことをしている文脈〟こそ、君の特徴が強みとしてすでに発揮されている可能性が極めて高いからだ。
森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか (Japanese Edition) (p. 107). Kindle Edition.
「強みを伸ばそう」ということはよく言われている。
ただ問題は「自分の強みってなんだ?」ということだ。
それを見つける方法が、「社会との関わりで気持ちよかった文脈をあげること」だという。
とてもわかりやすい。
Work Life Balance?必要ない
君たちの世代には全く罪はないので申し訳ないことだが、この30年で日本がどれだけ貧しくなったか想像して欲しい。そしてこの先はどうなるか?このまま日本人がボンヤリしたまま、〝ワークライフバランス〟とか寝ぼけたことを言っているとますます落ちるだろう。Work is an important part of yourlifeではないのか?
森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか (Japanese Edition) (p. 132). Kindle Edition.
少々過激な表現となってしまったが、ワークライフバランスなんて追い求めている場合ではないと。
著者は「長時間労働が至高!」というようなことを言いたいわけではない。
自分の強みを伸ばしていけるように、意図的に選択と集中をしていこうぜというメッセージがそこには込められている。
ワークとライフのバランスをとることばかり考えるではなく、自分の強みを伸ばす働き方をしていかないとまずいよ!ということだ。
ここを誤ってしまうと、気がつけば中途半端なまま、時間ばかりが過ぎてしまう。
確かに日々の生活は大切。
決してそれを疎かにするわけではない。
でも少しばかり社会人を経てきたからわかる。
これは正しい。
幸いにも?僕は社会との関わりで気持ちよかった文脈にそれなりに沿って生きてこれた。
ただこれからは、より一層選択と集中をしていきたいと思わされた。
発見の成功者
この社会で結果を残す優秀なプロと呼ばれる人々は、もれなく「その道で努力を積み重ねることができた人」であって、その正体は「努力できる好きなこと」を見つけられた〝発見の成功者〟なのだ。
森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか (Japanese Edition) (pp. 277-278). Kindle Edition.
著者は成功することをお金と全く結びつけてはいない。
だから読み続けられる。
そして、お金じゃないのであれば、じゃあ成功とはなんなのか?ということになる。
それは自分が努力できる好きなことを見つけられた人なのだ。
より正確に言うのであれば、もはや「努力をしている」とさえ本人は気づいていないだろう。
なぜなら好きなことをしているから、自分にとって気持ち良いことをしているから。
自分が好きなことをして、社会と関わっていられるというのは、本当に幸せなことだ。
僕も意図的に選択と集中を実践しながら、良い人生を歩んでいきたい。