Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

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看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

本多静六氏のシンプルかつ骨太な人生哲学

 

 

今回読んだのがこちら。
本多静六氏の「生活の流儀」だ。

本多静六氏は1866年に生まれ、日本で最初に林学の博士号を取得し、かつ倹約と投資で巨万の富を築いた人物である。

大富豪と聞くと、一代でビジネスを起こし、巨額の利益を得たようなことを連想するが、本多静六氏は大学の教授である。

世間一般よりは収入が多かったかもしれないが、普通ではあればここまで巨額の富を築くのは難しい。
それでも巨万の富を築けたのは「倹約・貯蓄・投資」を徹底したからこそである。
この本はそんな氏の人生哲学をまとめた本である。

かといって小難しいことが書いてあるわけではなく、要約すると以下の1行となる。

欲は節制し、腹八分目、よく運動し、よく学び、よく働け。

もちろん詳細は本書で読んでほしいのだが、この1行に尽きる。
世間には色々な情報が飛び交っているが、ずっと昔に答えは出ているというわけだ。

もちろん時代背景は違うし、現代を生きる我々に全て再現性があるわけではない、とは思う。
しかし「人が生きる」という根本が変わらない以上、多くの人が共感を得られる本であることは間違いないだろう。
特にミニマリストの方々にはぜひお勧めしたい。

ちなみに氏の貯蓄法は4分の1法と呼ばれるもので、収入の4分の1を貯蓄に回す、というもの。

そして余裕が出てきたら、それを投資に回すということだ。

つまり月に20万円の収入がある人であれば、5万円を貯蓄に回し、余裕ができたら投資に回す。
それを実践するためには、日々の節約が大切であることは言うまでもない。

特別なことをしているわけではなく、日常を大切に生きることの大切さをあらためて教えてくれるのが本書だ。

ぜひ一読をお勧めします。