Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

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看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

97歳の現役看護師

タイトルからして、すでに驚きである。
 
おそらく多くの看護師が、本屋でこのタイトルを目にしたら、少なからず立ち止まってしまうのではないだろうか。
 
97歳の自分がどうなっているか、そもそも生きているかわからないが、そのような人生を送っている人もいるという事実が知れただけでも、なんどか力が湧いてくる。
 
本書は著者が語りかけるように書かれていて、とても読みやすい。
文章全体を通じて、とても謙虚なお人柄で、かつしなやかな印象を受けた。
 
最後は現場の看護師として働きたかったというのも、なんだか良い感じがした。
 
管理者がなぜこの方を採用したのか、合点いく気がする。
確かに若手Nsのような反射神経はないかもしれないが、歳月を経てきたからこそ、できる看護やスタッフへの影響力(良い意味で)があるんだと思う。
 
考えてみれば、人生100年時代といわれ、90歳になっても何らかの形で現役の方はたくさんいるはずだ。
僕もこの方のように、主役は後進に任せつつ、陰ながら、現役として働いていたいと感じさせられる内容だった。