Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

Nursing & Education & Technology

看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

非正規介護職員ヨボヨボ日記

今回は僕が敬愛する先生がブログで紹介されていた本をチョイス。自分では選ばないだろう。 非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます 作者:真山 剛 フォレスト出版 Amazon これがなかなか面白い。とある非常勤介護職員(…

書評:生きがいなんか仕事にするな

本のタイトルがなかなかのインパクトだったので、そのままnoteのタイトルにも引用させていただいた。今回読んだ本はこちら。 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書) 作者:泉谷閑示 幻冬舎 Amazon 概要 タイトルはキャッチーでも、…

平安時代の元祖ミニマリスト

今回読んだ本はこちら。 方丈記 (光文社古典新訳文庫) 作者:鴨 長明 光文社 Amazon どんな本? ひょんなことからこの本を知ったのだが、これが滅法面白い。日本3大随筆に数えられ、冒頭の一文は有名…らしい(僕は知らなかった)。 ゆく河の流れは絶えずして…

「しょぼい喫茶店」にまつわる、とある若者のストーリー

今回読んだ本はこちら しょぼい喫茶店の本 作者:池田達也 ボイジャー・プレス Amazon 「しょぼい喫茶店」という、何ともユニークなネーミング?コンセプト?な喫茶店にまつわる様々なストーリーが詰まっている本である。 「しょぼい〇〇」という本が実はいく…

本多静六氏のシンプルかつ骨太な人生哲学

私の生活流儀 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 今回読んだのがこちら。本多静六氏の「生活の流儀」だ。 本多静六氏は1866年に生まれ、日本で最初に林学の博士号を取得し、かつ倹約と投資で巨万の富を築いた人物である。 大富豪と聞くと、一代でビジネス…

1日を気持ち良く始まるために、僕がやっているたった1つのこと

1日が気持ち良くスムーズに始まると、心にゆとりが出て、なんだか良い1日を過ごせような気がする。だから僕は「どうすればスムーズに1日が始められるか」を結構考えたりする。 色々と試行錯誤してたどり着いた現時点の結論は、前日の準備で決まるという至…

反応せず「今」に集中して生きる

涼しくて読書が捗る今日この頃。最近オーディブルでよく聴いているのがこちら。 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 作者:草薙龍瞬 KADOKAWA Amazon ブッダの考え方をわかりやすく、どう生活に取り入れていけば良いのか…

戦国武将はコロナ禍をどの乗り切る!?

一気に夏から秋にギアチェンジされた今日この頃。今回読んだ本はこちら。 ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら 作者:眞邊明人 サンマーク出版 Amazon コロナ禍となった時代に、徳川家康をはじめとする戦国武将が蘇り、日本でリーダーシップを発…

「書く」ことの背中を押してくれる本

久しぶりの投稿。前回が約1週間前。今日はゆぴさんの本を読んだので、備忘録として残しておく。 書く習慣 作者:いしかわゆき クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon まさにコンセプトの通り、書くことに対して、「もっと肩の力を抜いて、楽し…

「正しい」とは何か

久しぶりに小説を読んだ。朝井リョウさんの「正欲」。 正欲 作者:朝井リョウ 新潮社 Amazon 登場人物の何人かは、自分の「性的嗜好」に悩んでいる。いや、「悩んでいる」なんてものではない。マズローやケンリックの欲求ピラミッドではそれぞれ扱いが異なる…

学生を信じること

Audibleでこんな本を読んでいる。 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 作者:アダム・グラント,楠木 建 三笠書房 Amazon ジャンルでいえばビジネス系の本であるが、教育に関して興味深い知見が述べられていた。 それは学生に対する期待と成長は比例す…

メモを【ノート】→【紙とバインダー】に変えてみた

僕は朝に少し早めに職場近くのカフェに行く。朝をのんびり過ごすことが好きなのと、ルーティン作業をするためである。それは ①エバーノートに日記を書く②最近引っかかっていることを、ノートに書きながら考える ことである。①に関しては、特に深く考えず、昨…

アート×教育

前々からやってみたかった「アート×教育」に挑戦してみた。 きっかけは週刊医学会新聞のこちらの記事。 www.igaku-shoin.co.jp 医療に限らず、ビジネスや教育でもアートが注目されている。というのは時代が大きく変化したためだ。 以前:明かな問題があり、…

スキーマを活用して効率よく学習していますか?

はじめに(グラレコ風全体像) 今回はスキーマについて。スーマという言葉は聞いたことあるだろうか?教育に携わっている人でなければ、あまり聞いたことないワードかもしれない。このnoteではスキーマについて学習していこう。まずはグラレコ風にまとめたノ…

これからの教育者に必要な「図解のちから」

ここ最近、「図解」や「グラレコ」というキーワードを耳にするようになった。情報量が格段に増えた現代社会では、テキストがズラズラと並ぶ情報は無意識に避ける。かわりにユーザーがわかりやすい情報が好まれる。 そこで出てきたのが「図解」であり「グラレ…

自分的ミニマリズム

今日はミニマリストについて書く。ミニマリストというと、「部屋に恐ろしいくらい何もない」ということを想像するだろう(もちろん程度の差はあるだろうが…)。僕も当初はそんなイメージを抱いていた。ところが、最近はミニマリストのイメージが少し変わった…

もし余命3ヶ月と診断されたら?

「夢を叶える像」という、いかにも!なタイトルの本を読んだ。 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 作者:水野敬也 文響社 Amazon 妻と娘と過ごす、現在の日常をこよなく愛している主人公。そんな平穏な日々が、余命宣告を受けることで一変する。そこで出て…

まずは日常にSDGsを

現代社会でキーワードとなっているのがSDGs(Sustainable Development Goals)だ。2030年のよりよい未来を創るために、17の目標が掲げられている。 なぜ急にこのような記事を書こうと思ったのかというと、ある授業で取り上げようと考えているからだ。恥ずか…

肩の力を抜いて発信し続けよう

「からあげ」さんというブロガーがいる。https://karaage.hatenadiary.jpとある企業でエンジニア?をされていて、テクノロジー系の記事を中心にしつつ、バラエティに富んだ記事を書いてくれる。僕は今でこそnoteでブログを書いているが、以前は「はてなブロ…

佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ - 』

スキ 元々物が多いほうではないが、だいぶ本棚のスペースがなくなってきた。なんとかしないとなーと思いつつ、「本を捨てるのはもったいない」というジレンマから、手をつけられずにいた。 そんなこともあって、おそらくこの本が目に留まったのだろう。 ぼく…

「自己肯定感」という言葉に対する違和感

「自己肯定感」という言葉に対して、モヤモヤしている自分がいる。言葉の意味としてはわかるし、ないよりはあったほうが良いだろう。教育現場では「自己肯定感が低い・高い」ということがたまに話題に上がったりする。 しかし自己肯定感って、言うほど大切な…

タムラカイ『ラクガキノート術』

少し前からグラフィック・レコード(通称グラレコ)が流行っている。たしか雑誌「看護管理」でも取り上げられていた。テキストのみの情報より、イラストがあることで直感的にイメージできる。コロナでチャットによるコミュニケーションが増えたことから、文…

ジェームズ・クリアー『複利で伸びる1つの習慣』

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 作者:ジェームズ・クリアー パンローリング株式会社 Amazon 人生は習慣の積み重ね。わかっちゃいるけど、意識的に未来に繋がる習慣を積み重ねられている人がどれだけいるだろうか。今回読んだのは「習慣」に関…

教える技術オンライン研究会(第2回)に参加してきた

去年あたりから向後先生の存在を知り、今年度から教える技術オンライン研究会に参加している。元々はPSI(個別化教授システム)について調べていて、向後先生の論文を読んだのがキッカケだった。それからnoteにたどり着き、向後先生の記事をありがたく読ませ…

西川 徹・岡野原 大輔『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』

Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦 作者:西川 徹,岡野原 大輔 KADOKAWA Amazon 注目のスタートアップ企業、プリファードネットワークス(以下PFN)の創業者が執筆したのが本書だ。PFNは圧倒的な技術力を強みとしており、自動運転…

澁澤 龍彦『快楽主義の哲学 』

快楽主義の哲学 (文春文庫) 作者:澁澤 龍彦 文藝春秋 Amazon ある本で「幸福」と「快楽」は別であるという主張がなされていた。快楽はドーパミンが放出され、刹那的である性質がある。一方、幸福は長期的に持続する性質があり、快楽が得られなくても幸福にな…

ミル『自由論』

ス 自由論 (光文社古典新訳文庫) 作者:ミル 光文社 Amazon ミルの自由論を読んだ。この本はunlimited対象なので、会員であれば無料で読むことができる。素晴らしい時代だ。 結構前にも読もうとたが、途中で挫折してしまった記憶がある。ただ何かしら引っかか…

高橋祥子著 生命科学的思考

ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考 (NewsPicksパブリッシング) 作者:高橋祥子 ニューズピックス Amazon 生命の原理・原則とはなにか。そこに立ち返りながら、私たちはどのように生きていけばよいのか。思考のパラダイムシフトを促す本で…

阿部広太郎:それ、勝手な決めつけかもよ?

今日読んだのはこちら。 それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習【SNSシェア機能付き】 (Discover Next D) 作者:阿部広太郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 本書を読んでまず思ったことは。「言葉への愛がすごい」…

Google Formの「条件分岐」機能を授業で活用する

先日の授業では、看護師に求められる「判断」(「臨床判断」と呼ばれる)にフォーカスして授業を行った。 そこでGoogle Formの条件分岐機能を活用した。 なぜこれを活用したのか 条件分岐を活用することで、学生が選択した回答に応じて、こちらでその後の展…