今回選んだ本がこちら。
教員となって一年と半年が経とうとしている。
色々と大変なことは多々あるけれど、教員という職業はとてもやりがいがある良い仕事だと感じている。
ただ教員という仕事は「ブラック」と表現されることもある。
その理由のひとつに「長時間労働」が挙げられている。
実感として、わからなくはない。
僕の浅い経験で語らせてもらうと、その根っこには「教育は目に見えない」ということにあるように思う。
というのは、僕は教員になる前のイメージとして、教員は授業をすることが仕事だと考えていた。
ところがどっこい、それは極一部にすぎない。
学生が悩みを抱えていたら相談に乗り、学内の行事があり、学生の要請があればダンスの練習をし、テストの採点があり、他の教員の授業に入ったり、などなど。
そしてこれらも全て「教育」だということ。
やれることはたくさんあるけれど、それ故に色々とやってしまう。
加えて時代の変化も大きい。
時代が変われば教育も変わる。
以前は「知識を蓄える」が教育の柱であった。
現在は「考える力」がキーワードとなっている。
これまでにない問題を解決できる人材が求められているからだ。
となると教員に求められる役割も変わる。
同じやり方でいれば、いくらやっても仕事が終わらなくなるのは必然といえる。
そこで「働きかた改革」の出番というわけだ。
安倍政権で打ち出してはいる。
しかし現場を変えるのはお上ではなく、そこで働いている人たちの「意識」だ。
僕も自分なりに試行錯誤しながら業務の効率化を図っている。
意識するとアマゾンの「ほしいものリスト」にも良い感じにオススメ本として、その類の本がリストアップされる。
それで手にとったという次第である(アマゾン恐ろしや)。
気になった箇所をいくつか挙げてみよう。
なぜ業務の効率化が必要なのか?
授業の導入を考えていく上で、意外と学校の外にヒントやアイディアが転がっているものです。(中略)心に余裕のある教師は、取り巻く生活すべてを授業に役立たせようと考えることが可能なのです。
なんのために業務を効率化するのかっていうと、もちろん精神衛生上そのほうが良い。
それだけでなく、空いた時間で色々な活動をすることで、アイディアが浮かんでくるのは本当にある。
パソコンの前で唸っていても何も浮かばないのである。
だからこそ、時間のメリハリをつけて生活していくことが大切なのだ。
すき間時間を有効活用
机上に教材や教科書などを広げなくても、「次の単元ではどういった導入をしようか」「◯◯先生はこう教えていたけど、他にいい方法はないかな」と考えることも教材研究なのです。
これは意識したことがなかった。
授業をつくるときは、まとまった時間である程度の気合が必要だという先入観があった。
確かにもっとラフに授業を作っていってよいのだと思った。
今はスマホがあるし、パソコンにこだわる必要もないんだ。
整理整頓
最も僕に足りていないこと。
机の上はキレイにすること。
また逆に書類を神経質にファイリングしようとしないこと。
穴を開けずにとりあえずファイルに突っ込んでおき、溜まったら一気に穴を開けてファイリングすると良いらしい。
なるほど!
PC機器をバージョンアップ
良いマウス、打ちやすいキーボード。
ちょっとした投資で作業効率がアップ。
これも自分になかった視点。
トライしてみよう。
ちょっとしたことかもしれないけど、まずはやってみよう。
あとやっぱり鍵となるのはICT教育だと思う。
業務の効率化だけでなく、学生の教育において今後ますます求められるだろう。
色々なデバイスやアプリなどは積極的にトライしていきたい。
教員が新しいことにチャレンジしていく姿を、学生はきっと見てくれていると思う。