看護教育学会で某先生が勧めていたので読んでみた。
著者はセリーナ・ウィリアムスや大阪なおみという世界レベルのテニスプレイヤーと組んだ体験をもとに書かれた本だ。
タイトルから想像できると思うが、決してテニスのことが書かれた本ではない。
プレーヤーと全力で取り組んだ日々から得られたことがビッシリ綴られている。
世界一を目指す道のりは、当然ながら様々な困難が待ち受けている。
困難を乗り越えていくには、強いハートがなければ乗り越えることはできない。
それはテニスに限らず、様々なスポーツ・ビジネス・勉強にも言えることだ。
今回はその中でも特に印象に残ったことを書いていきたい。
リスクだけが本当に心を強くする
どんな世界であれ、もう学ぶものがないとなったら、それ以上の進歩は望めない。セリーナのヒッティング・パートナーとして、私は一つのピークに達していた。それでもなお上を目指したかったら、もう職場を変えるしかない。
これはキャリア・プラトーのことを指しているのかと思う。
長く同じ環境で生きていると慣れてくる。
仕事に慣れるのは大切なことだ。
毎日緊張しながらじゃ身が持たないし、経験により慣れることは成長と無関係ではない。
ただそれでは遅かれ早かれ、成長はストップする。
ここで著者が言いたいのは「変化をつけろ」ということなのではないだろうか。
決して「今の仕事をやめろ」というわけではないだろう。
もちろん転職したっていいのだが、部署を変えたり、大学や大学院で学んでみたり、資格をとってみたり、週末にボランティアを始めてみたり…変化をつけるためのキッカケはいくらでもある。
日常に変化をつけることで、今まではなかった自分に出会うことができる。
その経験が大切なのだろう。
変化を望むのは人間の本性だ。陣営をぞんぶんに生き切りたかったら、なるべく多くの経験を積んだほうがいい
大きな野心がなければ戦えない。小さな目標がなければ勝てない。
成功への道は、野望の階段でもある。
ところが、テニスプレーヤーを含めて、熱くたぎるような野望に燃える者は意外に少ないものだ。
スポーツプレーヤーというと、誰もがトップを目指していると思っていた。
だが現実は違うようだ。
本当の意味でトップになりたいと願っている人は、意外にも少ないというのが著者の意見である。
ただ自分に置き換えて見ると、なんとなくわかる気がする。
それは世の中が平和で便利すぎるからなのだろうか?
野心というものを持ったことがなかった。
これからは少し意識してみよう。
日頃の小さな決断で、あえて「面倒なほう」を選んでおく
プレッシャーに身をさらすことが多ければ多いほど対処の仕方も楽になり、緊張も薄らいでくる。要は、大きなストレスの待ち構える局面から決して逃げないこと。そうして可能な限り自分をテストしたほうがいい。
人間は楽なほう楽なほうへ流される生き物。
自分へ言い聞かせるために、ブログに残しておく。