今回はとある勉強会に足を運んできた。
それは
現象学
である。
心に浮かぶ事を(なぜそれを思いつくか、それが正しい事かなどの問題は抜きにして)記述して得た資料を、分類し分析して行くという方法を特色とする、心理的な哲学の方法。
どうだろう…うん、よくわからない(笑)。
現象学超初心者の僕なりの解釈は、
「世界(広い意味で)を対象がどのように解釈しているか、どのような構造で成り立っているか、を丁寧に描くこと」
と現時点ではなっている。
あくまで個人的に。
例えば、泣いている少年がいる。
その少年は何故泣いているのだろうか?
悲しいから?嬉しいから?何がどのように作用して「泣く」のだろうか?
ということを突き詰めていく。
日常レベルでは捉えきれない現象を、「現象学」というフィルターを通して浮き上がらせる…そんなイメージだ。
いくつかの発表を聴いたが、僕にはない言語センスにカルチャーショックを受けた。
印象に残っているのが、ロボットによる「対話」の研究である。
こんな実験がある。
人間がロボットと対話するというもの。
一見、人間とロボットが対話しているように見え「テクノロジーすげーな!」と思ってみていた。
ところがロボットは対話を認識しているのではなく、「わかっている感」を出しているようにプログラムされているだけというもの。
つまり、対話するのに相手の話を正確に認識する必要はないということ。
じゃあ、人間が話を聴くことにどこまで意味があるのか?
…この辺りで終わりにしよう。
現象学は、数字では決して表すことのできない世界を浮かび上がらせてくれる有効な手段だということを学んだ。
現象学は熱い!