グローバル化社会。
頭ではわかっているが、医療機関に勤めているとなかなか感じることがない。
僕は医療という世界に対し、閉じられたように感じてしまう。(もちろんそうでない場所もあると思う)。
なんとなく窮屈な感覚を抱いているのは僕だけだろうか。
とあるキッカケがあって、「国際看護」のテキストを読んだ。
これを読んで思ったこと。
まず1つ目。
日本は本当に恵まれているということ。
災害・戦争・貧困...etc
世界に目を向けると、多くの問題を抱えていることがわかる。
医療機関内のよくわからないルールや書類でキリキリしている場合ではないのではないか…と考えてしまった。
「なんのための医療なのか?」
「なんのための医者や看護師なのか」
ということをもう一度考えさせられた。
2つ目。
僕は看護師なので、看護の立場から話すと…
看護の対象は人間である
という当たり前すぎる事実の意味に立ち返ることができた。
"看護の対象は日本人である"
とはどこにも書いてない。
自分の持つ可能性がどれだけあるかはわからない。
ただ少なくとも、もっと世界に目を向けなければいけないと感じた。
さらに言えば、海外勤務=グローバルではなくて、日本に住んでいようと世界の人々の影響を僕たちは受けているはずだ。
だから「自分の仕事にグローバルは関係ない」など思ってはいけないんだ。
この本の著者は某大学の看護学部教授である。
グローバルな視点から看護を語れる先生の文章に引き込まれてしまった。
同時に自分の視点の狭さを思い知らされた。
日常を過ごしていると、つい目の前のことばかりになってしまう。
意識的に、世界で何が起きているのかを知ろうしていくところから始めていきたい。