医療どころか、本屋さんで普通にエビデンスという単語を見かけるようになった。
もう時代は根性とか気合いのようなものは求めていない。
科学的な根拠の有無が重視されるようになった。
そんな時代であり、医療業界で生きている僕は英論文の読解を自分に課すようになった。
医療は欧米が進んでいるのが現実であり、日本の論文だけ読んでても"井の中の蛙"なんだということを強く感じたからだ。
今まで英語から逃げてきたツケが回って、四苦八苦しながら読んでいる。
それでも慣れてきたせいか、なんとなくニュアンスは掴めたり英語アレルギーのような感覚は大分減った。
ただそれでも英論文の読解は難しい。
普通の英文でさえ難しい上に、マニアックな医療英語やよくわからない統計が出てくる。
そうなるともうお手上げだ。
だからなんとかして楽して効率的に読めるかを考える。
いくらか情報収集したり実践して得た感覚を元に、「英論文の読み方」を自分なりにまとめてみたいと思う。
まずはアブストラクト!
論文を選ぶ際は、アブストラクト(抄録)がシンプルで読みやすいようにまとまっているものを選択基準としている。
古い論文だと、ダラダラと長く書いてあったりして極めて読み辛い。
NEJMやJAMAはシンプルにまとまっていてグッド。
シンプルって本当に大事。
イントロダクションの後半部分
イントロは後半部分のみ。
前半は研究の背景的な文書が記載されている。
興味ある人はもちろん読んだほうが良いのだろう。
ただ削れるところは、とことん削っていきたい
図&表
図や表には、研究者がシンプルにわかりやすく方法や結果をまとめてくれている。
アブストラクトを読んでこれを読めば、どんな研究をしているのかが大まかに掴める…ような気がする。
結論→方法→議論
仕上げにこの順序で読んでいく。
わからなくても別にOK。
とにかく読んで文書に慣れること。
ここまでは論文の読み方。
次に読む際、僕なりの工夫しているルール。
グーグル翻訳に遠慮なく頼る
意味不明な文書は、すぐにグーグル翻訳に頼っている。
コピペで貼り付けるだけなので、めっちゃ楽。
わからない単語は単語カードに書き込んで覚える
ちょっと古いけど、英単語帳カードを使う。
時代と逆走しているけれども、スマホより集中して単語を覚えられる気がする。
単語帳は小さいので、パッと取り出して思い出すことができる。
論文は紙媒体で読みつつ、電子デバイスを併用する
最初はipadで読んだり、これは色々と試してみた。
結果として…
紙で読みつつPC若しくはipadでPDFを開いておき、わからなくなった際はコピペで翻訳して読み進める。
そしてどんどん紙に書き込んでいく。
のが自分には合ってそうだ。
色々書き込むと頑張った感が出てくるのも良い(これ結構大切だと思う)。
仕上げにアウトプット
仕上げはやっぱりアウトプット。
できればPICO(わからない人はググってみてください)でまとめたり、感想を書き込んだりしてみたりすると良いと思われる。
全てをわかろうとせず、楽しく読み続ける
これが一番大切かもしれない。
結局、続けないと力にならない。
肩の力を抜いて、楽しく続けていきたい。
以上が僕なりの英論文の読み方だ。
「もっとこうしたほうがいいよ!」
という意見があったら頂けるとめっちゃ嬉しいです!