今回読んだ本はこれ。
何かでおすすめされて手に取ったんだけど、予想以上に良い内容だったのでブログに残しておきたいと思った。
この本の感想を一言で表すと…
好きにするしかないんか
タイトル通りである。
なんか色々とやる気が出なかったり、落ち込んでいる時はぜひこの本を手に取ってほしい。
気持ちが楽になり、悩んでいることがバカバカしくなってくる…はずだ。
印象に残った箇所をピックアップしてみたい。
人生の勝ち負け
僕の大嫌いな言葉に「勝ち組・負け組」というのがあります。〜中略〜何でもかんでも表面的な基準で「勝ち」と「負け」に分類する、きわめて浅い話だと思います。〜中略〜要するに、自分で「勝ち」と思えばそれでもう買っているわけで、逆に自分が負けと思えばその時点で負けているわけです。いずれにせよ、人生の勝ち負けなんで90%は「気のせい」だというのが僕の見解です。
情報が溢れまくっている時代。
勝ちも負けもないのはわかっているのに、なぜだか競争の世界に引きづり込まれているのは気のせいだろうか。
外野の声は気にしないに限る。
他人の声より自分の声に耳を傾けるべき。
「なんか違うんだような〜」「これは楽しいな」という感覚。
その感覚を言語化して、自分の枠組みをはっきりさせていくことが何より大切なんじゃないかな。
驚異とは何か?
僕は基本的にこう考えます。戦争がなくて体が健康であれば大丈夫。少なくとも食うことはできます。
最近「夜と霧」という本を読んだせいか、このフレーズが刺さった。
極限の状態であっても、人間は主体的に生きることができる。
メディアは常に不安を煽ってくる。
でも日本人の僕たちが抱いている不安・悩みは贅沢なものだ。
戦争や飢餓の心配をしなくても生きていける。
それだけで十分に幸せなこと。
せっかくそんな環境で生きることができるんだから…好きになように生きるしかないじゃんか。
大切なのはキャリア・コンセプト
要するに実際にやってみなければ本当のところはわからないし、思ってもみなかったことが続出するのが仕事だということです。どうせ事前には完全にはわからないのであれば、具体的な詳細にこだわるよりもキャリア・コンセプトをよりどころにするほうが理にかなっています。
ここで楠木先生は好きな女の子を例に出す。「好きなタイプは?」と聞かれて「髪の毛が黒くてロングヘアーの女の子」とする。
でも髪毛は誰でもいずれは髪を切る。
ショートになったらどうする?飽きるのが目に見えている。
髪の長さではなく「◯◯さんの考え方、特に生き方のスタンスが好きなんです」は長続きする。
つまり具体ではなく、まずは根っこの抽象部分(=コンセプト)をはっきりさせようという話。
まとめ
色々書きましたが、この本で言いたいことは「タイトルの通り好きにしてください」
ということ。
その根底にあるのは
「自分がどんなコンセプトで働きたいのか」
インターネットには腐るほど情報がありますが、自分との対話を忘れてはならないと思いました。