Nursing&Education&Technology

看護とインストラクショナル・デザインを中心に、備忘録として残すブログです

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看護師が医療・看護・教育工学について語ります。

日記を書くことの効果

日記を書くこと

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それが当たり前の人にとっては、特別なことでもなんでもないと思う。

でも日記を書くことは、とても意味のあることが研究で証明されてきている。

 

今回は1本の論文を紹介したい。

 

Intensive care diaries reduce new onset post traumatic stress disorder following critical illness- a randomised, controlled trial

 

ざっくり言うと

ICUの重症患者さんに日記を書いてもらうとPTSDの発症を抑える効果があるのか?

 

ということを調査した研究である。

統計学の知識が皆無な僕は、訳して意味を理解するのに精一杯。

批判的な吟味なんてするキャパがない。

だからもしかしたら、僕の理解は間違っているかもしれない。

その点はご了承ください。

 

方法

ICUで日記を書く群と書かない群に分け、日記を退室後1ヶ月後に渡して3ヶ月後にフォローしてPTSDの有無を調査するというものだった。

 

結論としては「日記はPTSD発症を防ぐ効果がある」となった。

 

※p値の解釈がわからず、統計的な解釈はできていないです

 わかる人はぜひご教授願いたい…

 

これって凄くないですか?

日記を書くことがPTSDの発症を抑えることができるなんて。

 

僕がこの研究の好きなところは、とても看護的なケアを数値でその効果を証明しているところ。

 

日記を書くなんて、看護師じゃないと出てこない発想じゃないだろうか。

患者さんの日常を支えている看護師だからこそ、できるケアだと思う。

 

この研究のアウトカムはPTSDの発症率だけど、PTSDに限らず他の面でも効果はあるような気がする(根拠ないです)。

例えば退院後の生活指導の効果とか?

 

僕もこんな研究ができるようになりたい。