皆様は動画を観ない日があるだろうか?
僕は…「ない」。
YouTube・Facebook・Twitter・Instagram・TicTokなど、あらゆるSNSで動画がいたるところで配信されている。
動画は完全に日常に溶け込み、僕たちの生活に大きな影響を及ぼすようになった。
「本離れ」「活字離れ」が言われているが、これだけ動画コンテンツに囲まれて生活してると、そりゃそうなるわ…とも思う。
そんな環境で育ってきた人達に授業をするとなると、僕たちが受けてきた授業のイメージでは伝えたいことが届かないと感じている。
テキストを一方的に伝えるだけの授業は、もう限界に来ていると感じている。
これからの教育においては、「授業に動画コンテンツをいかにミックスさせるか」が大切だと個人的に考えている。
ただ動画を垂れ流せば良いというわけではなく、いかにリアルで関心を引くような内容を届けるか。
そんなヒントを得たくてこの本を手に取った。
動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)
- 作者: 明石ガクト
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/11/05
- メディア: 単行本
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今の時代、スマートフォンを持っていない人を探すほうが困難となった。
スマートフォンの登場は、動画に対してどのようなインパクトを与えたのだろうか。
筆者はこのように述べている。
スマートフォンは、ただ画面を小さくしただけじゃない。
教育的な視点からこの引用を捉えてみよう。
学生がその動画をどのデバイスで観るのかを考えなければならない。
もしスマートフォンで観るのであれば、動画は短いものであったほうが効果的だ。
何分から長いと感じるかは人それぞれだが、僕も長い動画は気合いを入れないと観れない。
「手軽さ」がキーワードとなってくるのかもしれない。
IPT
IPTとは著者の造語だ。
その意味するところは、「インフォメーション・パー・タイム」。
時間に対して、どれだけ内容が色濃く表現されているかを示す尺度をいう。
時間に対する圧倒的な「情報の凝縮」がある。
この情報の凝縮ことsが、動画を動画たらしめるポイントだ。
一方的に講義にするくらいであれば、要点を絞って動画コンテンツとして配信したほうが学生にとってメリットが大きいのではんないだろうか。
理解が早い学生であれば、より基礎的な部分は倍速再生して、より専門性が高い動画コンテンツを観ればより学べる。
理解がゆっくりな学生であれば、逆に基礎的な講義を何度もリピートすれば理解が深まりやすい。
動画コンテンツという形で配信したほうが、学生の個々にあった学習が実現すると思う。
そうなると、教室における教員の役割も再定義する時代がきているのかもしれない。
動画をマネタイズする
YouTuberになるつもりはないけれども(笑)、動画をマネタイズする方法についても触れられている。
- プラットフォームを選ぶ
- そのプラットフォームで最低1日1時間は動画を観る
- 「こういう動画をここでやればいいんじゃね?」と思えてくる
- 動画をアップする
- 一度アップしたら動画アップをルーティンワークとする
- 自分のスタイルをつくる
- IPTを意識して動画コンテンツをつくる
詳細は本書を参考にしてほしい。
これまでは、動画編集というと専門的な知識や機材がなければできなかった。
でも最近はスマートフォンやタブレット・ラップトップPCで簡単に編集できる時代となった。
筆者曰く、放送用の編集機材を扱えるスキルに頼ってきた人は、これから淘汰されるらしい。
じゃあ、どんな人が生き残るのか?
自分にしかない世界観をもつこと
その世界観を武器に、プラットフォームに合った「発明」ができる人
ということだ。
色々なものを観て、聴いて、感じてセンスを磨こう。