友達と騒いだりするのは楽しい。
だが読書の秋ということで、あまり予定は入れず独り静かに読書をしている時間が増えた。
一時期ついついスマホと過ごす時間が増え(内容によってはそれも良いと思う)、なんだか情報過多で疲労感を感じていたため、スマホやタブレットから距離を置きたいという反動もあったのだと思う。
孤独
世間一般ではネガティブなイメージで捉えられている。
SNSは孤独感を一層強めているだろう(きっとそういった研究があるだろうな)。
孤独感を紛らわすために、インターネットをダラダラと使っても何の解決にもならない。
孤独と上手く付き合っていくことで、人間としての“深み”みたいなものが出てくるのではないかと思う。
孤独な時間がないと、内省することはできないからだ。
ただ孤独と上手く付き合うって言っても、一人で延々と考え事をしているのは精神衛生上よろしくない。
少なくとも僕は無理だ。
そんな時は読書が最適だと思う。
時間と場所を選ばず、お金も掛からない(ブックオフに行けば100円で買えてしまう!)。
時に自分の人生を変えてしまう程の、運命的な出会いを果たすこともある。
物語に入り込めば「一人で寂しい…」なんて考えることもない。
少し前に話題となった「共食い」の田中慎弥さんはこう述べている。
孤独を拒んでなしえることなど、なにひとつありません。自分のやりたい道に舵を切れば、必ず孤独に直面します。そこは耐えるしかない。そして耐えられるはずです。孤独になるのは当たり前のことなのですから。
-田中慎弥著「孤独論」より-
友人も大切にしつつ、自分と向き合う時間も大切にしながら秋を過ごしていきたい。